ニュース
専用アプリなしで「dアカウント」のパスワードレス認証 2023年2月から提供へ
NTTドコモが、新しいパスワードレス認証を2023年2月をめどに導入する。同社も加盟するFIDO Allianceなどが提唱する「Web Authentication(WebAuthn)」と「Passkeys」を利用することで、専用アプリが不要となる。
NTTドコモは10月18日、「dアカウント」のパスワードレス認証について、スマートフォンやタブレットで利用する際に専用アプリを使わずに行う方法を追加することを発表した。この方法は、2023年2月から提供される予定となっている。
新しい認証は、FIDO AllianceとWorld Wide Web Consortium(W3C)が提唱する「Web Authentication(WebAuthn)」と「Passkeys」を利用して行う。両技術に対応する端末とWebブラウザを利用する場合、従来必要だった「dアカウント設定アプリ」を使わずにパスワードレス認証を利用できるようになる。
加えて、この認証を利用する場合、セキュアなクラウドを経由して認証情報を共有できるため、機種変更時にパスワードレス認証の再設定が不要となる。
Passkeys(とWebAuthn)に対応するプラットフォーム
記事掲載時現在において、Passkeysに対応するプラットフォーム(OS)とWebブラウザは以下の通り(予定を含む)。
- プラットフォーム
- iOS 16以降にアップデートしたiPhone
- iPadOS 16以降にアップデートしたiPad
- Android端末(※1)
- Windows PC(※2)
- macOS Ventura以降にアップデートしたMac
- Chrome OS搭載デバイス(※3)
- Webブラウザ(PC向け)
- Microsoft Edge(Windows版、macOS版)
- Google Chrome(Windows版、macOS版)
- Safari(macOS版)
(※1)2022年10月中に実装予定(「Google Play開発者サービス」の更新で対応)
(※2)(※3)2023年内に実装予定
Passkeysに対応するPC向けWebブラウザでWebAuthnに対応するWebサービスにログインする場合、近くにあるPasskeys対応のスマートフォンでQRコードを読み取り、スマートフォンの生体認証を使ってログインするといった使い方もできる。この場合、近くにあるかどうかの判定はBluetoothを利用して行われる(Android Developers Blogより)
関連記事
- パスワードのいらない世界へ――NTTドコモ、「FIDO Alliance」のボードメンバーに
ドコモの2015年夏モデルの注目点のひとつである、生体情報を使ったオンライン認証。ドコモは、その規格を策定した「FIDO Alliance」にボードメンバーとして参加することを明らかにした。 - ドコモオンラインショップ、購入手続きでパスワードレス認証が不要に
ドコモオンラインショップが、一部購入手続きのログイン認証方法を変更。新規契約/MNP手続きと、キャリアフリーdアカウントでのアクセサリー購入では「dアカウント設定アプリ」でパスワードレス認証が不要となる。 - dアカウントの「パスワードレス認証」が生体認証“非対応”スマホでも利用可能に 10月22日から
NTTドコモの「dアカウント」において、同社の生体認証非対応スマホでもパスワードレス認証を利用できるようになる。対象は5機種で、パスワードの代わりに画面ロックの解除方法を使って認証できるようになる。 - dアカウント、回線未契約でも生体認証のみでログイン可能に iOSから
NTTドコモは、9月24日に同社の回線を契約していないiOS端末から「パスワードレス認証(パスワード無効化設定)」を設定可能となるよう範囲を拡大する。対象はdアカウント生体認証対応のiPhone/iPadで、Android端末への対応は2021年以降を予定 - 生体認証のみでdアカウントログイン ドコモが「パスワードレス認証」を3月中旬以降に提供
NTTドコモは、3月中旬以降に「パスワードレス認証(パスワード無効化設定)」を提供開始。dアカウントログイン時の認証を生体認証のみに設定でき、第三者による不正ログインを防げる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.