キヤノン、1型センサー搭載カメラ「Power Shot V10」発表 約6万円の民生機でVlog市場に切り込む理由(1/2 ページ)
キヤノンは5月11日、1型CMOSイメージセンサーを搭載したVlog(動画ブログ)カメラ「Canon Power Shot V10」を発表した。キヤノンオンラインショップ価格は5万9950円(税込み)だ。コンパクトなボディーにスタンドを内蔵、簡素化したUIなどが売りで、Vlog市場に新たなメスを入れる。
キヤノンは5月11日、1型CMOSイメージセンサーを搭載したVlog(動画ブログ)カメラ「Canon Power Shot V10」を発表した。発売時期は6月下旬の予定だ。キヤノンオンラインショップ価格は5万9950円(税込み、以下同)、三脚とリモコン機能を搭載した「トライポッドグリップキット」とのセットが6万5450円。カラーはブラックとシルバーの2色展開となっている。
Power Shot V10はいわゆる本格的なデジタル一眼レフとは違い、簡易的な操作を武器に、初心者でも気軽に扱える点を売りにしたのが大きなポイントだ。
主な特徴の1つが持ち運びに適したサイズとしたことで、すぐに撮影を開始できる点だ。サイズは約63.4(幅)×90(高さ)×34.3(奥行き)mm、内蔵バッテリーやmicroSDを含む重量は211g。スマホユーザーなら馴染みのあるスリムな横幅で、縦型のデザインを採用。手持ち撮影に加え、-30度から+30度の範囲で角度の調整が可能な内蔵スタンドで、カメラアングルの調整も可能だ。
肝となる1型のCMOSイメージセンサーは動画撮影時の有効画素数が1310万画素だが、画像処理により有効画素数が減少することがあるという。静止画も撮影できるが、その場合の有効画素数は約1520万画素となる。映像エンジンDIGIC Xとの組み合わせにより、4K/30P(約55分)、フルHD/60P(約1時間20分)での動画撮影が可能となっている。
Power Shot V10を片手で持った場合、撮影者を含め約3人をフレームに収めることが可能な焦点距離約19mm相当の広角と、ゆがみを抑えた自然な描写を両立したという。
コンパクトゆえにタッチ操作が可能なディスプレイは2.0型と小さいが、分かりやすいシンプルなUI(ユーザーインタフェース)となっている。ノイズを減らし集音性を向上させるマイク、人の顔を自動で検出し、追尾し続ける顔追尾AFや、オート動画、美肌動画、手ブレ補正(電子式)動画などの動画モード、14種類の動画カラーフィルターも搭載。「カメラに精通しない初心者でもハイクオリティーな動画を撮影できる」(カメラマーケティング部チーフの島田正太氏)としている。
スマホとの連携も特徴の1つ。スマホとはBluetooth 4.0以降かWi-Fiで接続できる。スマホアプリ「Camera Connect」との連携により、YouTubeやFacebookなどでのライブ配信や、スマホからのリモート撮影、クラウドサービスへの画像データのアップロードなどが可能だ。UVC(USB Video Class)/UAC(USB Audio Class)にも対応。PCとUSB Type-Cケーブルで接続し、Power Shot V10をWebカメラとしても使える。
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