「Galaxy S23 Ultra」のカメラを徹底検証 「100倍ズームで月もキレイに撮れる」は本当?:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/3 ページ)
2023年5月現在、サムスン電子のGalaxyシリーズで最もハイエンドなカメラを搭載するのが「Galaxy S23 Ultra」だ。なんと言っても2億画素のメインカメラが夜に強く、望遠カメラが10~100倍まで寄れて、月を見つけると自動的に撮影モードが切り替わる。「ここまでやるか」と思うほどカメラを強化しているのだ。
さまざまな作例編、夜も得意
では普通の作例編としていくつかのシーンを。
人物はもう今更何をっていう感じで普通にきれいに撮れる。
ただ、人を撮るときは70mm相当くらいがいいよねってことで3xも。「フェイスフィルター」でちょっと肌を滑らかにした。
ポートレートモードもカメラは1xと3xのどちらかを選べる。画質がいいのは1xだけど、ポートレートに向いた画角は3xの方なので悩ましいかも。
次は建物、列車、花、料理と続けて。
そしてぐいぐいと被写体に近寄ると、下に「フォーカスエンハンサーアイコン」が現れる。これ、いわゆるマクロ撮影機能のこと。ある程度以上近づくと、より近距離でのピント合わせができる超広角カメラの23mm相当デジタルズームに切り替わるという、Galaxy Sシリーズならではの技。今ではいくつかのハイエンド機が同様の機能を持っているが、いち早く投入したのはGalaxyだったと記憶している。
ただ高性能なメインカメラに比べると画質が落ちるので、そこは悩むべし。
そして夜。普段夜景作例を撮っている場所よりさらに暗い地下水路上で撮ってみた。
次は何を撮れるようにするんだろう
Galaxy S23 UltraのUltraたるゆえんはカメラ性能の高さによるのだけど、価格が20万円前後と高い分、「スマホでここまでやるのか」ってスペックをそろえた上に、ちょっとずつターゲットを絞って撮れる範囲を拡げている感じだ。
超広角から超望遠まで幅を拡げた上に、「こんなのも撮れますよ」ということで、「月」とか「マクロ」とか、「ナイトグラフィー」とか、今回は新たに「星空」や「多重露光」を追加してきた。
朝から深夜まで、レンズ前数センチから38万km離れた月までターゲットにするとはすごい。AIを駆使して撮ってみたいターゲットに絞り込んだ撮影機能をどんどん盛り込んでいって何でも撮れるスマホを目指しているんだろうなぁという気がしてくるのであった。
で、そこまで何でも撮りたいわけじゃないよ、って人にはUltraじゃないGalaxy S23がちゃんと用意されているわけである。
モデル:長谷川実沙
関連記事
「Galaxy S23 Ultra」のカメラは一眼カメラと比べてもメリットあり 開発者が語る強化ポイント
新フラグシップモデル「Galaxy S23 Ultra」の日本投入にあわせ、サムスン本社から副社長のJoshua Cho(ジョシュア・チョ)博士が来日。グループインタビューを通してカメラ機能を紹介した。新フラグシップ「Galaxy S23 Ultra」を試す 2億画素カメラや特注チップの実力を徹底検証
2月1日に発表された「Galaxy S23」シリーズ。海外では既に販売されており、日本でも近く発売されるだろう。今回は一足先にハイエンドモデルの「Galaxy S23 Ultra」を試す。「Galaxy S23 Ultra」のカメラ画質が向上した秘密 “2億画素”だけではない見どころ
Galaxy S23シリーズ最大の特徴といえるのが、「Galaxy S23 Ultra」に搭載されたカメラだ。メインとなる広角カメラに、サムスン初の2億画素センサーを採用。先代よりも画質が向上した背景には、ハードウェアとソフトウェアの工夫があった。Galaxy S23シリーズの価格まとめ Ultraの1TBは25万円超え、どこで買うのがお得?
サムスン電子のフラグシップスマートフォン「Galaxy S23」と「Galaxy S23 Ultra」が4月20日に発売される。2モデルの価格をまとめる。Galaxy S23 Ultraの1TBモデルは25万円超え。Sペン内蔵で利便性が向上した「Galaxy S22 Ultra」のカメラ 1億800万画素や30倍ズームの実力は?
スマホカメラ四天王の一角を占めるGalaxy Sシリーズの2022年モデル「Galaxy S22 Ultra」が登場した。超広角から10倍望遠までいけるハイエンドスマホの実力を探ってみた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.