さよならスマホ版「iコンシェル」 「ひつじのしつじくん」「メイドのメイちゃん」はどうなる?:ふぉーんなハナシ
6月30日をもって、NTTドコモの「iコンシェル」のスマートフォン向けサービスの提供が終了します。主要なサービスは「my daiz」を通して引き続き利用できるのですが、iコンシェルに絡む“あの”キャラクターたちはどうなるのでしょうか……?
NTTドコモは6月30日、スマートフォン向け「iコンシェル」と「しゃべってコンシェル」の提供を終了します。また、iモードケータイ向けのiコンシェルも新規加入の申し込み受付を終了します。
スマホ向けのiコンシェルとしゃべってコンシェルは約11年3カ月の歴史に幕を下ろすことになるわけですが、ある「2人(2匹?)」の処遇が気になりました。
iコンシェルにはマスコットキャラクターがいる
2008年11月にiモードケータイ向けのiコンシェルが登場した際に、ドコモは「ひつじのしつじくん」というマスコットキャラクターを用意しました。「執事(コンシェルジュ)」と「ヒツジ」を“かけた”ネーミングです。彼の名前は商標として登録されてもいます。
当初はソロ活動をしていたひつじのしつじくんですが、2009年9月に「メイドのメイちゃん」という妹の存在が判明しました。「メイド」とヒツジの鳴き声の擬音語「メェー」を“かけた”ことと、名前が商標登録されていることは、兄であるひつじのしつじくんと同様です。
当初は兄の後ろにくっつく形でお目見えしましたが、同年11月には単独キャラクターとして独立しました。
しゃべってコンシェルのサービスが始まるに当たって、ひつじのしつじくんとメイドのメイちゃんには声が付きました。声を聞いた瞬間、私は「中の人」を察知したのですが、当初は非公表でした。現在はひつじのしつじくんは田中真弓さん、メイドのメイちゃんは豊崎愛生さんであることが公表されています(参考リンク)。
my daizの登場で「裏方」に
ドコモは2018年5月30日、スマホ向けのAIエージェントサービス「my daiz(マイデイズ)」の提供を開始しました。このサービスはiコンシェルの内容を内包しており、従来のスマホ向けiコンシェルの契約は「my daiz/iコンシェル」となり、両方のサービスを併用できるようになっています。
my daizでは新しいキャラクターが使われることになりました。そのことに伴い、ひつじのしつじくんとメイドのメイちゃんは表舞台から姿を消す……かと思いきや、設定を変更することで引き続きマチキャラとして使えることになりました。
また、my daizのTwitter公式アカウントは、アカウント名からも分かる通り、元々はひつじのしつじくん(とiコンシェル)の公式アカウントとして機能していたもので、現在も時々2人(2匹?)が出現することもあります。
今後も「しゃべってキャラ」として利用可能
冒頭で触れた通り、ドコモは6月30日をもってしゃべってコンシェルのサービスを終了します。my daizに対応している機種(※1)の場合、同アプリをアップデートするとmy daizアプリに置き換わるので、7月1日以降もマチキャラ/しゃべってキャラを引き続き利用可能です。
(※1)「SHA-2方式」のサーバ証明書に対応できない機種(Android 4.2までを搭載する全ての機種と、Android 4.3を搭載する一部の機種)を除く
my daizアプリにプリセットされたひつじのしつじくんとメイドのメイちゃんのしゃべってキャラも、引き続き同アプリ内で“生き続けます”。個人的には、この2人(2匹?)には引き続き頑張ってほしいと思う次第です。
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