「HONOR 90 Pro」はミッドハイとは思えない仕上げ? カメラとデザインに注目
HONORの最新ミドルハイレンジモデルは「HONOR 90」シリーズ。その最上位モデル「HONOR 90 Pro」は中国のみで販売されています。ミドルハイとはいえ、プロセッサにSnapdragon 8+ Gen 1を搭載したり、2つのインカメラを搭載したりと、ハイエンドに迫るスペックです。
HONORといえばDXOmarkでも常にカメラ性能が上位に入るカメラフォン「Magic」シリーズを展開するメーカーとして海外では知られていますが、売れ筋ラインはミドルハイレンジモデル。数字2桁のモデル名の製品が主力となっています。これはOPPOの「Find」シリーズと「Reno」シリーズの関係に似ています。最新のミドルハイレンジモデルは「HONOR 90」シリーズで、その最上位モデル「HONOR 90 Pro」は中国のみで販売されています。
HONOR 90は3モデルあり、中核モデルの「HONOR 90」は中国およびグローバルで販売。最下位モデルの「HONOR 90 Lite」はグローバルのみで中国では販売されません。そして前述したように、HONOR 90 Proは中国のみの展開となっています。
HONOR 90シリーズはミドルハイレンジモデルと言いながら、HONOR 90 ProのプロセッサはSnapdragon 8+ Gen 1と、半年前のハイエンドのものを搭載。インカメラが2つあるのもセルフィー需要もカバーするという、このクラスの製品の性質を表しています。なお、ディスプレイは6.78型で1224×2700ピクセルと高解像度、左右の角を丸めたエッジデザインです。
カメラは2億画素+3200万画素の2.5倍望遠+1200万画素超広角となかなかのもの。バッテリーは5000mAhで90Wの急速充電に対応します。カメラレンズは六角形を丸めた形状でやや独特です。なお、前モデル「HONOR 80 Pro」では上下のレンズをクロスするラインで結ぶ「メビウスデザイン」が話題でした。このモデルはダイヤモンドシルバーで、は下部側に細かいダイヤをちりばめたような光沢が特徴になっています。
別のカラバリ、エメラルドグリーンは一般的な背面仕上げ。最近の中国メーカーの製品は、色を変えるだけではなく表面仕上げも変えることでモデルのバリエーションを広げています。
カメラは前述したようにメインが2億画素。ピクセルビニングにより暗い場所でも美しい絵を撮ってくれます。望遠も高画質なので10倍程度でも画質はあまり悪くありません。カメラ強化のMagicシリーズは画素数ではなくセンサー性能を高めて高画質な写真やビデオ撮影を可能にしていますが、HONOR 90 ProはMagicシリーズより安価でありながらもけっこういい絵を残せます。
そしてインカメラは5000万画素と200万画素の深度測定の組み合わせ。インカメラは美顔撮影ができるのはもはや当然として、今ではポートレートも自撮りできるカメラが求められているのでしょう。アウトカメラでのポートレート撮影はもはや当たり前のものですが、HONOR 90 Proでは自分の顔をライブプレビューしながらボケのある自撮りもできるわけです。
せっかくなのでHONOR 90と比較してみました。HONOR 90はディスプレイサイズが6.7型と若干小さく、プロセッサはSnapdragon 7 Gen 1 Accelarated Edition、インカメラは5000万画素のシングルです。価格はメモリ12GB+ストレージ256GBモデルでHONOR 90 Proが3499元(約6万5000円)、HONOR 90が2499元(約4万9000円)です。プロセッサの差が価格差に如実に反映されています。
HONOR 90のカメラはメイン5000万画素は変わらず、1200万画素の超広角、そして望遠は無くなり200万画素の深度測定を搭載と、こちらもスペックは落とされています。カメラレンズデザインも異なっていますね。上位モデルと標準モデルをうまく作り分けているのはさすがではないでしょうか。
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