高スペックのOPPO「Reno10 Pro+」がアジアで発売 約10万円だけど性能は?:山根康宏の海外モバイル探訪記
OPPOのミッドレンジスマホ「Reno10」シリーズのうち、最上位モデルの「Reno10 Pro+」が中国以外の地域でも発売。プロセッサにSnapdragon 8+ Gen 1を搭載している。カメラは広角、超広角、望遠というハイエンドモデルと変わらない組み合わせ。
OPPOのスマートフォンのメインライン「Reno」シリーズはミドルレンジクラスから高スペックモデルまで、さまざまな製品が各国で販売されています。最新モデルの「Reno10」シリーズは、「Reno10」「Reno10 Pro」「Reno10 Pro+」の3モデルが登場。このうち「Pro+」モデルはこれまで中国のみの販売で、それ以外の国では上位モデルは「Pro」でした。しかしReno10シリーズはOPPOが本格的に市場シェア拡大を目指していることからか、Pro+モデルも海外展開が始まっています。
Reno10 Pro+はプロセッサにSnapdragon 8+ Gen 1を搭載、半年前のフラグシップチップであり、スペックは現行のハイエンドモデルに見劣りしません。ディスプレイは6.74型で1240×2772ピクセルと高解像度。Renoシリーズの中でも最上位の製品です。
カメラも5000万画素の広角、6400万画素の3倍望遠、800万画素の超広角とハイエンドモデルと変わらぬ組み合わせです。独自開発した画像処理チップ「MariSilicon」ももちろん搭載します。
ディスプレイの形状は角を落としたエッジデザイン。最近はエッジデザインもカーブを緩くして誤タッチしにくい形状のものが増えています。本体重量は194gとやや軽量で、片手でも楽にカメラを使うことができました。
価格は香港で5499香港ドル(約10万円)です。本体性能を考えると15万円レベルのハイエンドモデルよりもコスパがいいので人気モデルになりそう。
カメラ部分のデザインはここ数年やや迷走気味でしたが、Reno10シリーズでは楕円(だえん)状のベースに複数のレンズを収める形状となりました。なお、下位のReno10 Pro、Reno10の中国向けモデルは同様のカメラデザインですが、グローバル向けの下位2機種は上に大レンズ、下に小レンズ2つという外観に変えています。カメラスペックも変えており、このReno10 Pro+が最上位でモデルであることをデザイン上でも区別しているようです。
グローバルでは前モデル「Reno8 Pro」とカメラ部分を比較してみましたが、カメラ台座を緩やかな曲線で背面につなげた前のデザインは、カメラ部分全体がより大きく見えてしまうようでした。その後、中国で発売された「Reno9」シリーズでは丸い大型レンズを上下に並べるデザインになったのですが、Reno10シリーズでようやく他社とは異なるOPPOらしいデザインになったようにも見えます。
カメラのUI(ユーザーインタフェース)はOPPOの他のモデルと変わりません。MariSiliconのおかげでAI処理が高速であり、今回は夜の撮影は試していませんが、販売店のスタッフによると「夜景もサクサク撮れる」とのこと。その他のモードでは「超高解像度」を選ぶと、直接1億800万画素撮影にも切り替えられます。
光学3倍望遠ながら、デジタルでは120倍までに対応。これもMariSiliconによるAI処理が効いており、スマートフォンの画面で見るくらいなら十分識別できる画質で撮影できます。
本体性能も高く、カメラも使いやすいReno10 Pro+。OPPOのフラグシップモデルのFindシリーズほどの性能はないにせよ、必要十分のスペックは、さすがRenoシリーズの最上位モデルといったところ。日本でもOPPOの高性能なスマートフォンを使ってみたいものです。
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