調査リポート
世界のスマホ出荷は過去10年で最低の11.5億台に 「iPhone 15でApple有利」との見方も
カウンターポイント社は、2023年グローバル市場でのスマートフォン出荷予測値を発表。過去10年で最低となる11.5億台(6%減)を見込み、アジア市場全体の落ち込みがプラス成長へのハードルになっていると指摘する。
カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチは、9月11日に2023年グローバル市場でのスマートフォン出荷予測値を発表した。
2023年は過去10年で最低となる11.5億台(6%減)を見込み、中国経済の回復の打ち止めをはじめアジア市場全体の落ち込みがプラス成長へのハードルになっていると指摘。北米市場も引き続き世界経済の回復の大きな足かせとなり、グローバル市場も含め買い替えサイクルの長期化が進んでいるという。
一方、超高価格帯機種や高価格帯機種セグメントは世界中で成長。Appleが第4四半期に発売するiPhone 15はiPhone 12所有者が販促キャンペーンで積極的に買い替えに動く可能性があり、中国市場での高価格帯機種のシェア増加もAppleへ有利に働くと推測している。
advertisement
関連記事
「iPhone 15(仮)」のデザインは変化なし? iPhone 14シリーズから値上げは確実か
9月13日(日本時間)のイベントでの発表が予想される「iPhone 15(仮)」シリーズについて予想する。デザインは大きく変わらないが、新色は追加されるか。2022年よりも円安が大幅に進んでおり、日本では値上げとなる可能性が高い。「iPhone 15(仮)」はUSB Type-C搭載が確実か 欧州の法案は関係なし?
次期iPhoneシリーズのうわさの中でも、確度が高い情報があります。iPhone 15(仮)シリーズがLightningを廃止し、USB Type-Cを採用するかもしれない件です。EUでは2022年10月、モバイル機器にUSB Type-Cポートの採用を義務付ける法案を可決しました。世界のスマホ販売台数は8四半期連続で減少 2位のAppleがシェアを拡大
カウンターポイントは、2023年第2四半期のスマートフォングローバル市場での販売台数を発表。前年同期比で8%、前四半期比で5%減少し、前年同期比割れは8四半期連続となった。世界スマートフォン市場調査、Appleが営業利益シェア85%でトップに──Counterpoint調べ
Counterpoint Researchの10月~12月期の世界スマートフォン市場調査結果によると、総出荷台数は18%減で2013年以来の最低。Appleも出荷台数を減らしたが、メーカー別シェアではトップだった。世界スマートフォン市場、総販売台数15%減の中、Appleは健闘──IDC調べ
IDCの調査によると、2023年第1四半期の世界でのスマートフォン販売台数は前年同期比14.%減だった。総出荷台数の減少はこれで7四半期連続。メーカー別ではAppleが2位に落ちたが、前年比のシェアは伸ばした。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.