調査リポート
世界のスマホ販売台数は8四半期連続で減少 2位のAppleがシェアを拡大
カウンターポイントは、2023年第2四半期のスマートフォングローバル市場での販売台数を発表。前年同期比で8%、前四半期比で5%減少し、前年同期比割れは8四半期連続となった。
カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチは、8月14日に2023年第2四半期のスマートフォングローバル市場での販売台数を発表。前年同期比で8%、前四半期比で5%減少し、前年同期比割れは8四半期連続となった。
市場シェア1位はGalaxy Aシリーズが好調だったSamsungで、2位のAppleも第2四半期のシェアとしては過去最高を記録。3位のXiaomiは最大市場である中国とインドの落ち込みを取り戻すため他地域への事業拡大を図り、4位のOPPOは西欧で赤字だったものの自国の中国市場とインド市場の業績でシェアを維持している。
リファービッシュ品など中古市場が低価格帯〜中価格帯機種の需要を取り込んでいる一方、高価格帯機種は成長を続けている。高価格帯機種セグメントは、この四半期に成長した唯一のセグメントで、第2四半期としては過去最高のシェアを達成。世界中で売上高は縮小しているがスマートフォングローバル市場の在庫(卸と小売の台数比較)は健全化し、メーカー各社が下半期に新機種を投入することで消費者の買い替えが促され、市場は緩やかに回復すると予想している。
関連記事
- Pixelが世界で最も出荷されたのは日本──Counterpoint調べ 徐々に勢いを増す理由は?
香港に拠点を置く調査会社Counterpoint ReserachはGoogleの「Pixel」シリーズに関する調査データを開示した。Pixelシリーズの国内出荷台数が2023年1から3月にかけて34%と世界最多になったという。なぜPixelが日本で勢いを増しているのだろうか? - 2022年度のeSIM対応デバイス出荷量、前年比+11%の4.24億台 Counterpoint調べ
Counterpoint Reserachは、2022年度のeSIM対応デバイス出荷量と市場予測を発表。出荷量は前年比11%増の4.24億台で、iSIM対応デバイスの出荷台数は2030年までに累計40億台に達すると見込む。 - 世界スマートフォン市場調査、Appleが営業利益シェア85%でトップに──Counterpoint調べ
Counterpoint Researchの10月〜12月期の世界スマートフォン市場調査結果によると、総出荷台数は18%減で2013年以来の最低。Appleも出荷台数を減らしたが、メーカー別シェアではトップだった。 - 世界スマートフォン市場、総販売台数15%減の中、Appleは健闘──IDC調べ
IDCの調査によると、2023年第1四半期の世界でのスマートフォン販売台数は前年同期比14.%減だった。総出荷台数の減少はこれで7四半期連続。メーカー別ではAppleが2位に落ちたが、前年比のシェアは伸ばした。 - 中古スマホ販売台数は過去最高の212万台に ”激安iPhone”の影響も MM総研の調査から
MM総研は、6月23日に「2021年度 中古スマートフォン市場規模の推移・予測」を発表した。販売台数は過去最高の212万台で前年度比14.6%増となり、2026 年度には342万台への拡大を見込んでいる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.