レビュー

iPhone 15と15 Proのカメラを徹底比較 性能差はわずか? デジタルズームのクオリティーが向上荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/3 ページ)

無事「iPhone 15」と「iPhone 15 Pro」が発売された。今回はどのモデルも4800万画素のセンサーを搭載し、ぱっと見の性能は望遠カメラの有無しかない。実際のところ、写真の見た目の差はわずか。ただし「Pro」にはいわゆる「ステップズーム」が使えるという魅力がある。

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iPhone 15 Proに追加された28mmと35mmモード

 iPhone 15 Proだけに搭載された機能の話も。

 カメラの「1x」をタップするたびに、24mm→28mm→35mmと画角が切り替わるのだ(カメラの世界でいうステップズームか)。

 カメラの世界でポピュラーな広角単焦点レンズの画角で書体もライカっぽくしている。

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35mmに切り替えた瞬間。ちなみにこの焦点距離表示は1秒くらいでいつもの「1.5x」みたいな表記になる

 2xの48mm相当を50mmと考えれば、広角から標準までの代表的な焦点距離をタップだけでさっと切り替えられるということなのだ。ただし、これを使えるのは「24MP」のときだけなので注意。12MPにするとできないのだ。28mmと35mmで撮ってみたのでどうぞ。24mmってメインで使うにはちょいと画角が広すぎるので、重宝すると思うんですよ。


28mmで撮影。ポートレートはオフ

35mmで撮影。ポートレートはオフ

 で、これらのクオリティーは思ったよりしっかりしていた。しかも28mmと35mmの切替えを使うかどうか、デフォルトをどれにするかも設定から指定できる。

 光学ズームかデジタルズームかをユーザーは気にしないで使えるようになってきた、ということなのだろうな。

予想以上に基本機能がよくなっていたiPhone 15

 最後にちょろっとインカメラ。インカメラは1200万画素でスペックはiPhone 15もProも同じのようだ。写りにも差はない。


インカメラで自撮りの図。インカメラでも自動「ポートレート」は仕事をしてくれるのが分かる

iPhone 15 Plusのインカメラでポートレート撮影

iPhone 15 Proのインカメラでポートレート撮影

 と、あれこれチェックしていたら長くなってしまって動画にまで手が回らなかったのは申し訳ない。

 カメラに関して私の感想はシンプルに4つ。

  • 「写真」モードで前後をボカした撮影ができるのはものすごく便利。あとからオンオフできるので、もう今までの「ポートレート」モードは使わないかも
  • デジタルズームのクオリティーがぐんと上がった。これは実用的
  • メインカメラだけ24MPモードで撮るよ、って仕様になっていたのはびっくり。ちょっとややこしいけど、今何万画素のモードで撮っているかを気にしながら使う人って普通じゃないと思うので個人的にはアリ
  • カメラユニットに性能差があるので、iPhone 15 PlusとiPhone 15 Proの写りにももうちょっと差が出るかと思ったが、それはわずかだった

 以上だ。

 特に「iPhone 15 Plusが予想以上によかった」といって過言じゃないと思う。

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