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「ホリエのWiFi」発売、月300GBが4180円 「ドコモ回線が遅くてもauやソフトバンクの回線に自動切替」と堀江氏(2/2 ページ)

エックスモバイルは「ホリエのWiFi」を10月10日に発売した。Webとエックスモバイルの店舗で申し込みの受け付けを行う。ホリエのWiFiは151の国とエリアで利用可能なモバイルWi-Fiルーターのサービスで、国内では月間300GBのデータ容量を月額4180円(税込み)で利用できる。

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10月10日開催の発表会、実はエックスモバイル10周年のタイミング

 こうしたサービスをエックスモバイルが打ち出すのには別の狙いもあるようだ。そのヒントはエックスモバイルの社名にある。木野氏いわくエックスモバイルの「X」は「通信と別の何かを掛け合わせる(コラボさせる)=X」を表したそうだ。エックスモバイルの創業から10月10日で10年を迎えるため、後付けのようにも受け取れるが、HORIE MOBILEもホリエのWiFiもホリエモンがPRするサービスで、差別化要素がホリエモン独自コンテンツの付帯となっているのも共通点だ。


エックスモバイルの「X」に隠された意味

 エックスモバイルが10月10日にわざわざホリエのWiFiに関する発表会を開催したのは、こうした付加価値あってのMVNOサービスである点を改めてアピールしたい意図があるようだ。

 木野氏は創業当時をこう振り返る。「10年前、私は漫画喫茶店でエックスモバイルの事業計画書を書き、日本に安い携帯電話サービスがあることを広めたいという考えのもとで創業した」

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 一方で「大手3者の寡占状態を切り崩して、日本の携帯電話料金をさらに安くし、ユーザーの皆さんを多く呼び集める」目標にはまだ届いていないという。この現状に甘んじることなく「さらに利用者や代理店を増やしたい」との考えから、付加価値をアピールするHORIE MOBILEや、新サービスのホリエのWiFiを打ち出したのだという。

 木野氏は10周年を迎えるタイミングに向け、「2023年8月にエックスモバイルの本社を東京・六本木(六本木グランドタワー)へ移転した」と語り、「これまでの10年と同じ道を歩まない」ためにも、これを機に「携帯キャリアの選び方を変えていく」方針を掲げた。そのプレゼンのスライドに「応援できる、特典で選ぶ。毎日が、嬉しい」とあるように、HORIE MOBILEやホリエのWiFiが今後のエックスモバイルの方向性を示しているようだ。


「携帯キャリアの選び方を変えていく」方針を示すスライド

 プレゼントの中で木野氏はこうも語る。「日本の消費者の皆さんの多くはどのような携帯電話料金プランに加入し、どのくらいの料金を毎月負担しているのか詳細に把握できていないはず」と。ただ単に高額な料金を負担するのは時代遅れだと言わんばかりに「携帯電話料金をスペックだけで比較し、選ぶのではなく、選んだ携帯電話料金サービスに何かワクワクするような付加価値がある」――と木野氏はアピールした。

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