「Xiaomi 14 Pro」レビュー:ライカ監修のカメラがさらに進化、誰もが簡単に“写真作品”に昇華できる(2/4 ページ)
早くも第4弾となる「Xiaomi 14シリーズ」が登場した。今回は中国向けの上位モデルである「Xiaomi 14 Pro」を手にする機会を得たので、レビューする。Qualcommの最新プロセッサ「Snapdragon 8 Gen 3」を採用し、ISP性能やAI性能が向上したことでカメラ性能の向上にも大きく寄与している。
可変絞り採用によってさらに進化したカメラ性能をチェック
XiaomiもHuaweiなどと同じくカメラ性能を重視することになり、2022年発売のXiaomi 12S Ultraは「Xiaomiのブランディング」の今後の行方を占う端末となった。後に発売のXiaomi 13 ProやXiaomi 13 Ultraといったカメラ性能重視の機種の存在もあり「カメラスマホ」としても着実な進化を遂げていった。
Xiaomi 14 Proはメイン(広角)カメラに5000万画素のセンサーを採用。センサーサイズは1型ではなくなったものの、同社がブランディングする「Light Hunter 900」と呼ばれるものが採用される。
これはイメージセンサーを製造するメーカーとの共同開発品となり、かつてHuaweiがソニーと共同開発したのと同様に自社製品向けに最適化したものと考えられる。加えて、Xiaomi 14シリーズのカメラチューニングは、引き続き独ライカが監修している。スマホメーカーとの共同チューニングではHuaweiとシャープに続く形となる。
Xiaomi 14 Proでは「AIカメラ」に加えて「LEICA AUTHENTIC」と「LEICA VIBRANT」という大きな設定がある。これらにHDRのオン/オフと4種類のライカフィルターを組み合わせることで、Huaweiやシャープのライカを冠したスマートフォンに近い色を出すこともできる。
組み合わせだけでいえば、モノクロを含めてプリセットで32通りのライカ監修パターンがある。すごいといえばすごいのだが、ユーザーにとって分かりやすいかといわれると少々複雑にも感じる。
Xiaomi 14 Proでは同社初の6枚羽を用いた可変絞り機構が採用されている。F1.42からF4.0までの間で10段階の制御が可能となっている。発表会では1024段階と触れられていたが、これはソフトウェアを用いた絞り制御を併用した場合のもの。HuaweiのMate 60 Proで採用されている機構に近く、被写界深度の制御の他、光条の演出も可能となっている。
カメラは35mm換算で13mmの超広角、23mmの標準、75mmの望遠の3眼で構成される。レンズ自体はXiaomiとしては初のライカ「ズミルクス」を冠している。これは比較的明るいレンズを冠する名称となり、今回のXiaomi 14 Proは開放でF1.42と極めて明るいレンズになっている。7枚構成のレンズに加え、コーティングが一新されるなど、大きく改善されている。
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