ゲオの5478円激安コンデジを使ってみた 「渋くて素直」な仕上がりが楽しい?(2/2 ページ)
ゲオから超安いデジカメ「BM-DC01」が出て、ちょっと話題になっているから使ってみる。かつて「トイコンデジ」などと呼ばれていたフォーマットに近いが、それなりに現代的で、昔懐かしい素直な写真が撮れる。
よく見ると素直な写りで楽しいかも
画質はどうかといわれると、値段を考えれば当たり前なのだけど、レンズもそんなによくないしスマホカメラのようなHDRもないしシーン認識もないし高感度にも弱い。まあ、どんなシチュエーションでもきれいに写る、というのならスマホカメラの方が上だ。
でも、複雑な処理をしていない分、写りはすごく素直で面白い。これがチャームポイントかも。
何しろ陽射しが強ければ白トビするし、影は黒くつぶれるし、曇りの日はどよんとした写りになるし、暗いとすぐブレるけど、光りの状態がいいとくっきりした写りになるし、光が柔らかいと柔らかい写りになるのだ。
こういうある意味素直な画質って、われわれの世代だと「懐かしい」と感じるのだけど、そうじゃない人には新鮮かも、と思う。
今、スマホカメラの画質が安定していて何を撮ってもきれいにさくさく撮れる分、逆にオールドコンデジの良くも悪くも素直な写りが小さなブームになっていると感じる。あえておもちゃみたいな、ちょっともやっとした写りが楽しいという感覚はありなんだろうなと。
それでいてイマドキのガジェットっぽくそろっているべきものはそろっているのが面白い。USB端子はUSB Type-Cだし、もちろんUSB充電で、しかもデータ転送にも対応しているので、USB Type-C to CケーブルがあればiPhone 15以降やAndroid機とつないで、その場でさっとデータの転送もできる。
ファイル操作のアプリを使って中身をチェックし、スマートフォンにダウンロード可能だ。
記録メディアはmicro SDだ。
遊びでぽんぽんと撮って、面白いカットが撮れたら、その場でケーブルをつないでスマホで吸い上げて(ケーブル直結なので待ち時間もないし)その味わい楽しむにはちょうどいい。
遊べるトイコンデジになっているか
残念だったのは、画質よりも操作系かな。ボタン操作にクセがあるのだ。
動画と静止画の切替えは中央の「M」ボタン。
MENUから抜け出るにはもう一度MENUを押さないとダメとか、再生モードから撮影に戻るにはもう一度再生ボタンを押さないとだめとか、その辺の操作体系にクセがあったり、操作のレスポンスがいまひとつよくなかったりする。
安くて軽くて小さくて首からぶら下げるストラップもついているので、もうちょいさくさく動けば、渋くて素直な写真を撮れるトイコンデジとしてよかったのに、とは思う。
その辺を理解して遊ぶトイコンデジと思っていいだろう。
そうそう、モノクロモードで撮るってのもアリかもしれない。
モデル:長谷川実沙
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