2023年の世界スマホ出荷台数は過去10年間の最低水準に カウンターポイントが予測
カウンターポイントは、2023年スマートフォングローバル市場での出荷台数予測値を発表。出荷見通しは前年比5%減12億台で、ほぼ10年来の最低水準となる。2023年第4四半期単体の出荷予測は前年同期比3%増の3.12億台を見込む。
カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチは、12月25日に2023年スマートフォングローバル市場での出荷台数予測値を発表した。
出荷見通しは前年比5%減12億台でほぼ10年来の最低水準となり、2023年第4四半期単体の出荷予測は前年同期比3%増の3.12億台を見込む。北米と欧州の出荷は停滞が続く一方、中国、中東、アフリカ、インドなど新興市場が減少傾向から脱却して成長に転じ、2023年第4四半期以降の新たな成長のきっかけになると予測している。
通常であれば新機種を発売して第4四半期の市場をリードするAppleだが、2023年第4四半期は前年同期比3%と予想。これはHuaweiが中国で積極攻勢に出ていること、日本でスマートフォン機種の買い替えが延びていることが主な要因としている。しかしAppleは金額ベースでの成長で台数ベースでの不振を相殺し、2022年の第4四半期はiPhone 14シリーズ全体に対するiPhone 14 Proの割合は61%だったところ、2023年の第4四半期ではiPhone 15シリーズ全体でのiPhone 15 Proの割合は65%に増えると予測している。
Huaweiは新発売したMate 60 5Gシリーズと、従来からのPシリーズの4G機種が好調。2023年第3四半期の業績は記録的な高水準で、Kirinの増産が軌道に乗れば同社の成長は続き、2024年には前年比37%になる見通しだという。
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