異色のガラケー型スマホ「Mode1 RETRO II」を試す “ケータイユーザー視点”で感じたこと(2/4 ページ)
P-UP World(ピーアップワールド)が2023年10月20日に発売した「Mode1 RETRO II MD-06P」。昨今では珍しい折りたたみ型かつテンキー付きの携帯電話端末だ。フィーチャーフォンを持つ筆者から見た携帯電話としての使い勝手をレビューする。
アプリはGoogle Playからインストール可能 スマホでよいと感じる場面も
続いて、実際に普段使われるようなアプリをインストールして、本製品の使い勝手をもう少し詳しく見ていきたい。
アプリはGoogle アカウントを使ってGoogle Playからインストールできる。基本的にAndroid OSに対応しているアプリなら一通り入手できる、と理解していいだろう。しかし、Google Playで配信されているアプリの多くは、スマートフォン向けに設計されているため、本製品で開いてみると表示領域が狭く、見づらい。
アプリアイコンのサイズはデフォルトの設定だとかなり小さくて見づらいため、「設定」→「ディスプレイ」→「表示サイズとテキスト」の順に進み、「表示サイズ」のバーを「+」の方へスライドすると、アプリアイコンがデフォルトよりも一回り大きく表示される。Webやメールの文字が小さくて見づらければ、同じ設定内にある表示サイズとテキストの項目で、「フォントサイズ」のバーを+へスライドして拡大できる。
マップについても表示領域が狭い上に、ディスプレイサイズが3.5型と小さく、タッチ操作が可能とはいえ、ピンチイン/アウトの操作がしづらい。解像度は720×1440ピクセルだ。メールやWebサイト、マップの閲覧では気にならなかったが、写真を拡大してみると粗は目立つ。ただ、それほど大きなディスプレイでもなければ、これを画像、映像コンテンツの視聴用途で使うニーズはないだろうから、大きな欠点とまではいいがたい。
SNSも気になったので見てみると、X(旧Twitter)、Facebook、Instagramは投稿された情報量が多いほど、縦スクロールの頻度が増す。画像で伝えるInstagramなら特に気にならないが、X(旧Twitter)とFacebookはスマートフォンで見たときよりも、縦にスクロールする回数が増えていることが分かった。スクロールの操作も十字方向キーではやりづらく、気付いたときには親指でディスプレイを操作していた。
横幅が昨今のスマートフォンほどないため、本製品でのタッチ操作はそれほど負担にはならないが、タッチして操作する頻度が増えるほど、「これならスマートフォンでもいいのでは?」と感じることがしばしばある。背面のレザー調の仕上げによって、手から滑り落ちることはなかったが、テンキーからディスプレイに親指を移動させる手間を考えると、スマートフォンの方が楽だしスムーズに操作できそうだ。
関連記事
mineoで3G停波に向けた施策 かけ放題550円×4カ月割引、折りたたみスマホ「Mode1 RETRO II」発売
オプテージが、MVNOサービス「mineo」にて、音声かけ放題のオプションサービスから、最大4カ月間、550円を割り引く「カケホ割!」を実施する。折りたたみ型のスマートフォン「Mode1 RETRO II」(P-UP World製)を12月15日に発売する。従来型ケータイからの乗り換えを支援する取り組みとなる。「Mode1 RETRO II」正式発表 2万9800円でテンキーやAndroid 13に対応
モーターバイク事業のMoto-UP、携帯電話販売店「テルル」運営元のピーアップなどを傘下に持つP-UP World(ピーアップワールド)は、折りたたみ型かつテンキー付きの携帯電話端末「Mode1 RETRO II MD-06P」を正式に発表した。+Styleと正規取扱店は10月13日に予約販売を開始する。メーカー希望小売価格は2万9800円(税込み)だ。「G'zOne TYPE-XX」1年使用レビュー スマホ全盛でもG'zOneケータイを手放せないワケ
令和に復活したG'zOneケータイ「G'zOne TYPE-XX」。G'zOneブランド20周年記念モデルの4G LTEケータイだ。スマートフォン全盛の中でなぜ即買いしたのか。1年間使ってきて感じたことを述べたい。久々の「arrows ケータイ」を即買いした理由 1万円台のベーシック機は誰向け?
NTTドコモがFCNT製の「arrows ケータイ ベーシック F-41C」を5月13日に発売した。価格は1万円台とおサイフにやさしく、arrowsらしい使いやすさと堅牢性を誇る本機を入手。なぜベーシックなのか、そして誰向けなのか? F-03Lとの比較も交えてお伝えする実は誤解? 3G停波で“ケータイ”が終了するわけではない
ドコモ、au、ソフトバンクの3G停波が近づいています。停波するタイミングは、ドコモが2026年3月31日、auが2022年3月31日、ソフトバンクが2024年1月下旬を予定しています。3Gサービスが終了すると、従来型のケータイ(フィーチャーフォン)、いわゆる「ガラケー」が使えなくなる……といった報道をよく見ますが、ここには誤解が含まれています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.