「Rakuten最強プラン」を固定回線代わりに使うには? 運用のコツを伝授!:5分で知るモバイルデータ通信活用術(2/3 ページ)
義実家の固定インターネット回線がサービスを終了することになりました。その代わりのインターネット回線を検討した結果、「Rakuten最強プラン」にたどり着きました。なぜそうなったのか、どのように運用しているのか、事例を紹介します。
義実家で「Rakuten最強プラン」はどう運用しているのか?
義実家では、楽天モバイルが自社ブランドで販売しているモバイルWi-Fiルーター「Rakuten WiFi Pocket」と、ASUS製のWi-Fiルーター「RT-AC68U」を組み合わせて使っています。
RT-AC68UはUSBポートを備えており、データ通信端末(USBモデム)やAndroidスマートフォンやiPhoneを接続して、そのインターネット接続を共有することもできます。「なぜ直接WiFi Pocketで通信しないのか?」という思うかもしれませんが、この方法なら有線LANでしか接続できない機器もインターネットに接続できるようになるのです。
なお、「Rakuten WiFi Pocket」にはセキュリティー上の脆弱(ぜいじゃく)性が報告されており、サポートも終了しています。これから同じ用途でルーターを用いる場合は、後継機種である「Rakuten WiFi Pocket 2B」あるいは「Rakuten WiFi Pocket 2C」を使うことを強くお勧めします。
この組み合わせは、以前に引っ越しをした際に実践した組み合わせとほぼ同じです。
運用は「ワイヤレスホームルーター」の方が簡単だが……
ただ、義実家では、トラブルがちょくちょく発生しました。実際に現地で細かいチェックをしたわけではありませんが、大半は機器の再起動(電源の入れ直し)をすれば直るのですが、こうした復旧操作を行ううちに、Wi-Fiルーター側の設定が初期化されてしまうトラブルも発生しました。
このようなトラブルを避けるには、ある意味でトリッキーともいえる構成ではなく、素直にワイヤレスホームルーターを導入することが一番です。先述したRakuten Turboには専用機種である「Rakuten Turbo 5G」もあるのですが、本機はAPN(データ通信の接続先)を変更できないため、事実上Rakuten Turboの専用モデルです。単体で入手できたとしても、Rakuten最強プランを含む他の通信サービスと組み合わせて使うことはできません。
よって、SIMフリーのモバイル通信対応ルーターが必要なのですが、5G対応の製品は選択肢がそれほど多くありません。
そんな中でも、比較的安価に入手できるのが、au(KDDI/沖縄セルラー電話)やUQコミュニケーションズが販売しているワイヤレスホームルーター「Speed Wi-Fi Home 5G」の中古品です。
Speed Wi-Fi Home 5Gシリーズは、対応バンド(周波数帯)の問題さえ乗り越えられれば、APNを設定することで他キャリアのSIMカードでも運用できます。中古ショップでの購入となる上、そもそも他キャリアの回線(SIMカード)と組み合わせての利用は保証対象外なのですが、実売1万円程度で購入可能です。
ドコモの「home 5G」も考えたが……
義実家から直線距離で約100mの場所には、ドコモの5G基地局が設置されています。そのこともあって、義実家では屋内でもドコモの5Gが非常に高速です。そのため、ドコモのhome 5Gを固定インターネット回線代わりに導入することも検討しました。ただ、そこで頭をよぎったのが、ここ最近のドコモ回線の通信品質です。
home 5Gの料金プラン(月額4950円)には契約期間の縛りはなく、オンライン契約すれば事務手数料(3850円)も不要です。しかし、月額料金の割引「月々サポート」が、ルーター本体(home 5G HR02)を36回払いで購入した際と同額(月額1980円)に設定されており、プランの組み立てが3年間使い続けること前提となっています。
現状のドコモ回線の状況では、この条件で契約するのは難しい――そう考えて、今回は契約を見送った次第です。通信品質の悪化がなければ素直にhome 5Gを契約したと思われます。
ドコモの品質問題が早急に解決されることを強く願っています。
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