災害時の情報取得、ネットにつながらない場合はどうすべき? スマホで「FMラジオ/ワンセグ」の現状(2/4 ページ)
「災害のときはラジオ大事」「東日本大震災のときはワンセグで津波のニュース映像を見た」──。1月1日16時過ぎに起きた能登半島地震の数日後、X(旧Twitter)でこのような投稿が目立った。震災時にネットが使えない場合、どうすべきかを考えた。
古いワンセグ/FMラジオ対応端末を持ち歩く
震災時、テレビのある自宅に居ればよいが、人によっては仕事などで外出している場合もある。ネットにつながらないとなれば、ラジオ/ワンセグに頼らざるを得ないわけだが、まず思いつくのは古い端末かFMラジオチューナー搭載端末を用意することだ。
iPhoneは新旧問わず全てのモデルでワンセグ非対応なので選択肢には入らないが、例えば、4年ほど前のハイエンドモデルではソニー製の「Xperia 1 II(au向けのSOG01)」、シャープ製の「AQUOS R5G(ドコモ/au/ソフトバンク/楽天モバイル向け)」がワンセグ/フルセグの機能を搭載していた。
2024年1月23日10時時点においてゲオオンラインストアではXperia 1 IIが3万~4万円程度、AQUOS R5Gが2万円弱~3万円程度で販売されている。どちらも中古品だが、20万円クラスの最新ハイエンドモデルに比べれば、お手頃な価格だろう。
ワンセグの映像は320×240ピクセル(QVGA)の低解像度だが、これら2機種はワンセグよりも高解像度な1920×1080ピクセル(フルHD)の解像度でニュース番組などを視聴できるフルセグにも対応している。
ただし、フルセグ対応端末であっても、受信状態によっては解像度が落ちることがあることに加え、これら2機種の場合、端末だけでは視聴できず、付属のケーブルが必要になる。Xperia 1 IIなら「ソニーモバイルTVアンテナケーブル03」、AQUOS R5Gならテレビアンテナケーブルも持ち歩く必要がある。こちらはどちらも受信時にアンテナとして機能するもので、有線イヤフォンと組み合わせて使う。
Xperia 1 IIやAQUOS R5Gよりも安価なミッドレンジモデルの中古品を探す手もあるが、それほど高くない性能で型落ちしているとなれば、レスポンスはさらに悪いと考えた方がよい。そのため、筆者として、そうしたランクのモデルに手を出すことはおすすめしない。
他の方法は、ラジオを聴ける端末を用意することだ。携帯電話市場には、ワンセグ対応端末だけではなく、ラジオが聴ける(FMラジオとIPサイマルラジオ「radiko.jp(ラジコ)」双方の聴取に対応する)端末、通称「ラジスマ」が存在する。
2023年に発売された機種でラジスマ対応の表記があるのは「AQUOS R8 SH-52D」「AQUOS R8 pro SH-51D」「AQUOS wish3 SH-53D」。比較的最近発売された端末でFMラジオ対応の表記があるのは「Xperia Ace III(ドコモ/au/Y!mobile向け)」「OPPO Reno9 A」「arrows N F-51C」「Galaxy A54 5G SC-53D」「Galaxy S23 SC-51D」「Galaxy S23 Ultra SC-52D」などだ。
なお、一部機種でラジオを聞くには、市販のイヤフォンや、USB Type-Cから3.5mmオーディオジャックに変換するアダプターが必要になる。
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