災害時の情報取得、ネットにつながらない場合はどうすべき? スマホで「FMラジオ/ワンセグ」の現状(1/4 ページ)
「災害のときはラジオ大事」「東日本大震災のときはワンセグで津波のニュース映像を見た」──。1月1日16時過ぎに起きた能登半島地震の数日後、X(旧Twitter)でこのような投稿が目立った。震災時にネットが使えない場合、どうすべきかを考えた。
「災害のときはラジオ大事」「東日本大震災のときはワンセグで津波のニュース映像を見た」──。1月1日16時過ぎに起きた能登半島地震の数日後、X(旧Twitter)でこのような投稿が目立った。情報取得手段となるラジオとワンセグの重要性が増しているようだ。
能登半島地震では、基地局の停電や伝送路の故障などにより、石川県の一部地域で各社の携帯電話サービスが利用できない障害が利用しづらい、または利用できない障害が長引き、インターネット接続が必須となるWebサイトやSNSなどでの情報収集ができない、あるいはしづらい状況が続いた。
そうした中、早急に無料開放されたのが、公衆無線LANサービス「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」だった。無線LANビジネス推進連絡会(Wi-BiZ)が運営する無料の公衆無線LANサービスだ。今回の震災時はもちろん、国内で大規模な通信障害が起きた場合に、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが提供することになっている。
しかし、利用できるエリアは各社のWi-Fiスポットに限られるため、どこでもいつでも使う、というわけにはいかない。
こうした震災や大規模な通信障害時に度々、Xに投稿されるのがラジオやワンセグに関する内容だ。
FMラジオはAndroid搭載の一部端末と4G LTE対応のケータイの一部端末に搭載される例はあるものの、国内で圧倒的なシェアを持つAppleの「iPhone」は搭載していない。かつて日本の携帯電話(フィーチャーフォン)にはテレビ番組などを視聴できる機能として、ワンセグのチューナーが当たり前のように搭載されていたが、最近では珍しい存在と化した。
そのため、Xにラジオやワンセグに関する投稿が相次ぐのだと、筆者は考える。そこでこの記事では、インターネットに接続できない場合、ラジオ/ワンセグ非対応端末のユーザーが、情報を取得する方法はあるのかを考えてみたい。
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