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AI推しに恥じないカメラスペックに5倍望遠が使いやすい! 「Galaxy S24 Ultra」のカメラ機能をサクッとチェック!荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/3 ページ)

Galaxy S24シリーズの最上位モデルにして、カメラがたくさん並んいて、ペンも内蔵していてデカくて、高性能なハイエンドモデル「Galaxy S24 Ultra」である。今回、短期間ではあるが借りられたので、ザクっとカメラ性能チェックだけしてみた。

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Galaxy S24 Ultra。基本デザインは前モデルを踏襲している

 「Galaxy S24」と「Galaxy S24 Ultra」。大きさやペンの有無もあるけれども、カメラ部は見た目以上に違う。


Galaxy S24 Ultraで撮影中。前モデルは左右の端がカーブしていたが今回はフラットに

Galaxy S24のトリプルカメラ

Galaxy S24 Ultraのクアッドカメラ

 一見、S24とS24 Ultraの違いは望遠カメラ……に見えるのだけど、実は全部のカメラのスペックが違う。「Galaxy S23」と「Galaxy S23 Ultra」の関係と同じだ。今回はS23 Ultraとも大きく変わった点も含めて、順番にチェックしていこう。

「超広角カメラ」が違う!

 超広角カメラはS24とS24 Ultraのどちらも13mm相当で、約1200万画素センサーと同じものを使っているっぽいように見えるけど、実は≪S24は固定フォーカスなのに対して、S24 Ultraの方はAF(オートフォーカス)機能を搭載している。

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 これは、フォーカスエンハンサー機能の有無に影響している。超広角カメラの方がより近くまでピントが合う設計となっているため、

超近距離撮影の時、自動的にカメラが超広角に切り替わるのだ。俗にいう「マクロ機能」である。


Ultraシリーズの特徴の1つはフォーカスエンハンサー(マクロ機能)。被写体が近いと自動的にオンになる(タップしてオフにもできる)

「タカトオコヒガンザクラ」が少しだけ咲いていたのでマクロ撮影

 フォーカスエンハンサー時は、超広角カメラのデジタルズームになるので、画質はちょっと落ちるけど、ぐぐっと寄りたいときに使うといい。

広角(メイン)カメラはどう?

 メインカメラとなる広角カメラは、S23 Ultraと同じく約2億画素の大きめセンサー。ただし、基本的な出力は1200万画素相当になる。

 2億を16で割ると約1250万。それをちょっと縮小して1200万画素と記録しているわけで、4画素を1つの画素として扱うのは「クアッドピクセル」と呼ぶけど、16だとなんて呼ぶんでしょうね。

 ちなみに、カメラアプリから簡単に高画素モードを選べる。選択肢は「12MP」「50MP」「200MP」の3種類。


カメラアプリから12M/50M/200Mをさっと選べるのはよい

 ここでいきなり2億画素の写真を載せてもダウンロードするだけで大変なサイズ(1200万画素時の約7倍)になるので、部分的に見比べてみたい。

 同じ位置からを1200万画素と2億画素で撮影し、1200万画素の方を4倍に拡大して(すると2億画素の等倍と同じ大きさになる)並べてみたものだ。2億画素で撮ると、ディテールがここまで写るのである。


ディテールのチェックにありがたい立派な松の木を1200万画素で。これを2億画素で撮ったらどうなるか

同じ大きさになるよう表示倍率を調整して並べてみた。2億画素モードの方が圧倒的に松葉がちゃんと表現できているのが分かる

 「200MP(2億画素モードで撮ることがあるのか?」といわれると、まああまりなくて、クオリティーを求めるなら高画素のデジタル一眼を持ってきた方がいいといえばいいのだけど、空気が澄んだ高台で港を一望するとか、ディテールまで凝っている最新高層ビル群(なんとかヒルズなど)をピシッと撮りたいときにこのモードにしちゃうかも。

3x望遠カメラが違う!

 S24 Ultraの3x望遠カメラは、3つ並んだ大きなカメラの横に小さなレンズがちょろっとついているだけ感あって地味だけど、これもS24の3x望遠カメラとはちょっと違う。

 どっちも約1000万画素センサーで3xの望遠レンズを備えているのだが、S24 Ultraの方がちょっとだけ大きなイメージセンサーを搭載しているのだ。話が細かくて申し訳ないけど。

 で、S23 Ultraでも思ったのだけど、メインカメラが約2億画素もあってレンズ性能もいいのだから「3xのカメラって必要?」「メインカメラの3xデジタルズームでいいんじゃね?」って思うよね。そこで、2.9x(このときは広角カメラのデジタルズームに入った)と3x望遠カメラで撮り比べてみた。

 文字の方が微妙な解像感が分かりやすいので、ちょっと離れたところに本を置いて撮り、ディテールが分かるよう拡大して並べてみたのがこちらだ。


左が2.9x。光学3倍で撮った方が小さくて細い文字もちゃんと読める。ちなみに手前の2冊はわたしが書いた本です

 広角カメラのデジタルズーム(2.9x)でも十分にきれいだけど、3x望遠カメラの方がディテールがしっかりしていて、小さな文字もつぶれてない

S24 Ultraならではの「5x望遠カメラ」

 そして最後は5x望遠カメラ。S24 Ultraならではの望遠カメラだ。

 これがS23 Ultraから大きく変化している点である。10xから5xに倍率が下がったのだ。一見、スペックダウンに見えるが本当にそうか。

 レンズのF値は、S23 UltraがF4.9だったのに対し、S24 UltraはF3.4と進化している(数字が小さい方が光を多く取り込めて高性能と思えばよし)。さらに、センサーサイズも大きくなり、画素数もS23 Ultraが約1000万画素だったのに対し、S24 Ultraは約5000万画素に進化したのである。

 S23 Ultraでは3xの次がいきなり10xとかなり飛んでたわけで、カメラとしてはS24 Ultraの1x→3x→5xの方がズーム倍率を調整しやすくて扱いやすい。

 じゃあ、S23 Ultraの10x望遠カメラとS24 Ultraの5x望遠カメラの10x同士で比べてみよう。撮影時期は1年ほど違うけど、まあ同じ場所から同じものを撮っているので比較はできる。


左がS23 Ultraの10x(2023年4月撮影)、右がS24 Ultraの10x(2024年3月撮影)。10xなら遜色なし

 ほぼ遜色なし。10xにしても普通に使えるのだ。

 30x望遠に上げるとどうか、というと、ちょっと差が出るかな。


左がS23 Ultraの10x(2023年4月撮影)、右がS24 Ultraの10x(2024年3月撮影)。30xにするとS23 Ultraの方がちょっと良いかな

 こんな具合である。

 S23 Ultraで10xの約1000万画素だった超望遠カメラが、S24 Ultraでは5xの約5000万画素になった。10x望遠はインパクトはあるけど、日常の使い勝手では5xの方がいいし、5000万画素センサーだけあって10x時の画質も悪くない。これは良い。

 では、次のページからは「iPhone 15 Pro Max」と取り比べてみよう。

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