「Galaxy S24」のカメラを試す 生成AIが優秀でコンパクトさが光る:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/4 ページ)
Galaxy Sシリーズの新モデルが登場すると、いつもなら最上位の「Ultra」でカメラレビューしているのだけど、今回はノーマルの無印モデル「Galaxy S24」からスタートすることになった。実にコンパクトでいいGalaxy S24。そのカメラの実力はどうだろうか?
サムスン電子のスマホ「Galaxy Sシリーズ」が登場すると、いつもなら最上位モデル(最近でいうと「Ultra」)でカメラのレビューしているのだけど、今回はノーマルの“無印”モデルからレビューをスタートすることに。2024年モデルなので「Galaxy S24」(以下S24)だ。
カメラユニットで分ければ、コンパクトなS24(約6.2型)と一回り大きな「Galaxy S24+」(約6.7型)が同じで、「Galaxy S24 Ultra」はメインカメラが約2億画素になり、さらに5倍望遠カメラが追加されたフラグシップモデルになる。
最近、Galaxy SシリーズといえばUltraばかり触ってたので、S24は実にコンパクトでいいですな。そのコンパクトなGalaxy S24のカメラの実力はいかに。
カメラの基本構成は前モデルと一緒
Galaxy S24のカメラは3眼。上から超広角、広角、3x望遠という並びとなっている。
通常の画像記録時は、どれで撮っても「12MP」(1200万画素)になる。画素数でいえば4000×3000ピクセルだ。センサーの画素数が違っても最終的な記録画素数が同じになるように処理しているのだ。
では撮ってみるのだが、その前に設定をチェック。すると「インテリジェント最適化」なる項目がある。
開いてみると、画質の最適化が3パターンあり、さらに「シーン別に最適化」のオンオフがある。
今までは「シーン別に最適化」のオン/オフはあったが、さらに細かくなった感じ。ちなみに「画質の最適化」を「最高」にしたときだけ「シーン別に最適化」をオンにできる。
最高と最低で撮り比べてみると、明るい場所ではさほど差は出ない。しかし、暗所では「最高」と「最低」でディテール描写がかなり変わる。暗所で「最低」で撮るとディテールがモヤっとしちゃうのだ。
なお、インテリジェント最適化は最高がデフォルトになっている。そのままでも撮影はサクサクとできるので気にすることはない。
カメラアプリ自体は、S23と比べてちょっとデザインが変わったくらいで大きな差は無し。この後の作例は、全部「シーン別最適化」オンで。
ちなみに水平や構図をガイドしてくれるベストショット機能はデフォルトがオフだけど、わたしはオンにして使うのが好み。カメラアプリの「ベストショット」にいちいち従う必要はないけど、水平をとるのに便利だし、時々参考になる。
まあなんというか、特に言うことはない。HDRも効いているし、色もきれいだし、さすがGalaxyの主力モデルだ。
うれしいのは、カメラアプリの「12M」をタップするとすぐ「50M」に切り替えられること。50Mで撮影して、中央部を100%表示して並べてみた。
ちょっと解像感を高めるためか、シャープネスがキツくかかっているかな。
続いて2xの望遠。広角カメラの2xデジタルズームだ。Webサイトに「光学相当2倍ズーム」なんて書いているのだから、カメラアプリのデフォルトの倍率にも「2x」をいれておいてくれればいいのにとは思う。
3xにすると望遠カメラに切り替わる。
太陽がタンクに反射している回りがちょっとくすんで微妙だけど、ディテールはさすがちゃんと出ている。これはよい。
最後は最高倍率の30x。せっかくなので。
そうそう超広角も。
取りあえず、普通のシーンでは画質に文句なし、という気持ちよさですな。
HDRの効きもすごくしっかりしている。
関連記事
- 「Galaxy S24/S24 Ultra」は何が進化した? Galaxy S23/S23 Ultraとスペックを比較する
Samsung Electronicsが発表したばかりの「Galaxy S24」シリーズ。目玉機能は「Galaxy AI」で、通話時の双方向翻訳や文字起こしなどだが、スペック面では「Galaxy S23」シリーズから何が進化したのか。なお、この記事では日本発売が濃厚なGalaxy S24とS23、Galaxy S24 UltraとS23 Ultraを比較する。【訂正】 - 「Galaxy S24/S24+」発表 通話のリアルタイム翻訳や文字起こしが可能な「Galaxy AI」搭載
Samsung Electronics(サムスン電子)は1月18日、新型スマートフォン「Galaxy S24シリーズ」を発表した。Galaxy AIで通話時の翻訳から文字起こしをサポートしたことが大きな特徴だ。【更新】【訂正】 - 「Galaxy S24」はAIでスマホの使い勝手を刷新 Google/Microsoftとの“等距離外交”も強みに
サムスン電子が新たに発表した「Galaxy S24」シリーズでは、新機軸としてAIを全面的に打ち出している。一連の機能をまとめた「Galaxy AI」は、Googleが下支えをしている。同モデルからは、2大プラットフォーマーとの等距離外交で差別化を図るサムスン電子の戦略も透けて見える。 - 電話翻訳機能がスゴイ。サムスン「Galaxy S24シリーズ」発表――GoogleのAIを採用してPixelを凌駕することはできるのか
Samsung Electronicsが「Galaxy S24シリーズ」を発表した。Googleとの連携でAI機能を推している本シリーズだが、果たしてGoogleが自らリリースしているPixelシリーズを上回ることはできるのだろうか……? - 画面に映るものを「かこって検索」――Android向け「Google検索」に実装 Galaxy S24シリーズとPixel 8/8 Proから
Googleが、Androidスマートフォン向けの「Google検索」に新機能「かこって検索(Circle to Search)」が実装される。1月31日からPixel 8シリーズとGalaxy S24シリーズで利用できるようになるという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.