ポケモンGOのAR撮影が“誰でも簡単に”楽しめるよう大幅進化 Nianticの狙い、遊んで感心したこと(3/4 ページ)
ポケモンGOのAR撮影機能「GOスナップショット」がアップデートされ、よりバリエーションに富んだ撮影が可能になった。コンセプトは「誰でも、簡単に、ポケモンたちと楽しい写真が撮れるカメラ」。実際に遊んでみたが、ポケモンGOの新たな楽しみ方が加わったと感じた。
ステッカーやデコステッカーで自分だけの作品を作れる
5つ目のステッカーも、今回のアップデートで追加された機能だ。石塚氏によると、これまでGOスナップショットで撮影した写真は、意外にもSNSで投稿していない人が多かったという。その理由として「自分らしい表現、自分でしか撮れない写真にたどり着けていない」ことを挙げる。「伝えたいメッセージが明確だと投稿したいということが見えてきた」ことから、ステッカーやデコステッカーの機能を追加した。
ステッカーは、ギフト送付時に添付できる従来のステッカーをそのまま利用できる他、GOスナップショット用に、新たに「デコステッカー」を追加した。GOスナップショットで撮影後、「シェア」の画面から、ステッカーやデコステッカーを選べる。デコステッカーはハート、星、キラキラマークなどが含まれ、初回は4種類×15枚の素材をショップで無料配布する。ステッカーは写真に使用して「保存」すると、消費される。
ステッカーやデコステッカーのサイズは自由に調整できるので、組み合わせるステッカーやポケモンなどを加味すれば、世界で1枚といっても過言ではない、自分だけの作品を作れるというわけだ。
実際のサイズをGOスナップショットでも反映 連写やセルフタイマーも
この他、GOスナップショットでは5つの点を改善している。
1つ目が、写真の画質を改善したこと。2つ目が、ARブレンディングの品質を改善したこと。ARブレンディングは、家具や木々などの物体にポケモンを重ねると、そこに隠れているように見せられる機能。GOスナップショットのサブメニューから「ARブレンディング」をオンにすると利用できる。3つ目として、このARブレンディングが、横向きでも使えるようになった。
4つ目として、ポケモンのサイズがGOスナップショットでも反映されるようにした。ポケモンごとにサイズが異なるのはご存じの通りだが、より小さい「XS」「XXS」と、より大きい「XL」「XXL」といったサイズも存在する。こうしたサイズの違いは実際の見た目にも反映されるが、GOスナップショットでも生かされる。XSとXLという極端に違うサイズの同じポケモンを出してみると、親子や兄弟のように見せられて面白そうだ。
5つ目の改善点が、連写とタイマー機能を使えるようになったこと。連写は、ポケモンの向きやポーズを手動で決めて撮影する際に便利な機能。記念撮影ボタンから撮ると自動で3枚連写してくれるが、手動で撮る場合も、GOスナップショットの設定から「連写モード」をオンにしてカメラボタンを押すと、同様に3枚の連写が可能。表情ボタンを押してからシャッターを切ると、さまざまな顔や動きを見せてくれるので、3匹が遊んでいたり、2匹が対決したりしているシーンで活躍しそうだ。
タイマー機能はちょっとニッチな機能かもしれないが、スマホを固定して、自分がポケモンの近くに移動すると、ポケモンと自分を一緒に撮影できるようになる。もちろん、他の人に撮ってもらう方法もあるが、1人で行動しているときに役に立つ。
なお、GOスナップショットを利用するのに必要なARモードは、iOS 11以降で動作するiPhone 6s以降のモデルと、Android 7以上を搭載し、ARCoreに対応するデバイスで利用できる。今回のアップデートで対応機種に変更はないようだが、「ARブレンディングのクオリティーは機種に依存する部分がある」(石塚氏)とのこと。
GOスナップショットは撮影するスマートフォンのカメラ機能とは切り離されており、AF(オートフォーカス)でピントを合わせたり、ポケモンの背景をぼかしたりはできない。GOスナップショットで撮影した画像のサイズは、iPhone 15 Proで確認したところ、アップデート当初は768×1666ピクセルだったが、5月22日~23日に撮影した写真は1536×3332ピクセルだった(画像サイズに関する設定項目は特に見当たらなかった)。ちなみにシャッター音はこれまで通り鳴る。
撮影すると、時々ドーブルが写り込んで登場する仕掛けも変わらない。3匹を同時に撮るからといって、ドーブルが3匹同時に登場することはなく、1匹のみなのも同じだ。
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