「Zenfone 11 Ultra」速攻レビュー カメラから新AI機能、パフォーマンスまでを徹底検証(4/4 ページ)
ASUSからSIMフリースマホの新モデル「Zenfone 11 Ultra」が7月5日に発売される。今回は従来モデルとは異なり、大画面ハイエンドモデルになったのが特徴だ。事前に試すことができたので、カメラや新AI機能、パフォーマンスなどを見ていこう。
細かい仕様もチェック eSIM非対応やUSB2.0など意外な点も
最後に、細かい機能についても見ていこう。前述の通り、ハイエンドながら3.5mmイヤフォンジャック搭載とビデオ会議や音楽ゲームに適した仕様だ。BluetoothイヤフォンはaptX AdaptiveやaptX Losslessに対応。ステレオスピーカーは音量や音はいいが、前面と底面に配置したことによるバランスがやや気になった。
SIMカードへの対応は、底面にnanoSIMを2枚装着するスロットを搭載。ただし、eSIMには非対応だ。購入時と合わせて回線を契約する場合、nanoSIMの発行を受けるようにしよう。日本の通信バンドへの対応はドコモのn79も含めおおむね問題ない。ただしミリ波には非対応だ。Wi-Fiは6E対応だが、テザリングで6GHz態を選ぶことはできない。
USB端子はUSB2.0のType-Cだ。画面出力にも対応していない。機種の価格帯を考えると、兄弟機のROG Phone 8の側面に搭載されているUSB 3.1のUSB-C端子を生かしてほしかった。この点が気になる人は要注意だ。
生体認証はディスプレイ内の指紋認証と顔認証に対応する。
普段使い可能なデザインだがゲームに強い、日本のガジェット好きに刺さるスマホ
ここまでZenfone 11 Ultraを紹介してきた。今回のモデルは普段使いしやすいデザインの大画面ハイエンドかつ、ゲームや動画などエンタメも快適に楽しみたい人にお勧めしやすいスマホになった。カメラ性能も十分な品質を確保している。
特に、通勤中などに近年の高画質ゲームを快適に遊びたい人にとって、ゲーミングスマホ譲りの高性能と冷却システムや有線イヤフォン対応は魅力的だ。価格もハイエンドとしては妥当な設定で、これを選んでおけば、ゲームライフが快適になること間違いない。まさに「こういうのでいいんだよ」と言いたくなるモデルだ。ぜひ今後の定番シリーズになってほしい。
一方で気になるのは、ASUSは高価格帯のスマホを販売しながらも、現時点ではメーカー独自の有料保証サービスがないことだ。特にZenfone 11 Ultraは長く普段使いしたいモデルだけに、少々高くても故障・交換がスムーズな保証サービスが欲しい。これまでのZenfoneもそうだが、気に入ったが有料保証がないことに疑問を持たれて選択肢から外れるのはもったいないところだろう。もちろん他社の保険サービスに入る手もあるのだが、できればASUSのPC製品のような独自の有料保証サービスを用意してほしいところだ。
関連記事
「Zenfone 11 Ultra」速攻レビュー カメラから新AI機能、パフォーマンスまでを徹底検証
ASUSからSIMフリースマホの新モデル「Zenfone 11 Ultra」が7月5日に発売される。今回は従来モデルとは異なり、大画面ハイエンドモデルになったのが特徴だ。事前に試すことができたので、カメラや新AI機能、パフォーマンスなどを見ていこう。「新しいZenfone」が7月3日に日本上陸 ASUSが予告
ASUS JAPANが、7月3日に「新しいZenfone」が日本に登場することをX公式アカウントとティーザーサイトで告知している。Zenfone 11 Ultraの可能性が高い。新Zenfoneをプレゼントするキャンペーンも実施している。「Zenfone 11 Ultra」発表 カメラを強化、AIを用いた新機能も 小型の「11」は現時点でなし
ASUSが3月14日、Zenfoneシリーズの新型スマートフォン「Zenfone 11 Ultra」をグローバルで発表した。6.78型ディスプレイや望遠カメラを含む3眼カメラを搭載。AIを活用した録音データのテキスト化や翻訳も可能になる。兄弟モデルになった「ROG Phone 8」と「Zenfone 11 Ultra」の外観を比較
3月に発表された「Zenfone 11 Ultra」は、本体が大型化しました。基本スペックは同年1月に発表された「ROG Phone 8」と同等になり、カメラ機能も強化。両者の外観のサイズは縦、横、高さとも同一です。新ゲーミングスマホ「ROG Phone 8」国内上陸、5月17日発売で約16万円から シリーズ初のおサイフケータイ対応
ASUSが5月15日、ゲーミングスマートフォンの新モデル「ROG Phone 8」シリーズの国内導入を発表した。価格はROG Phone 8(16GB/256GB)が15万9800円。ゲームだけではなく普段使いのスマートフォンとしても利用できることを訴求する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.