携帯キャリアのポイント満足度が向上 1位は楽天、2位は? J.D.パワーが8ブランドで調査
J.D.パワーは「2024年共通ポイントサービス満足度調査」の結果を発表。JRE POINTとVポイントを加えた8ブランドで調査したところ、ポイ活プランの導入で通信系の一部ブランドで評価が向上している。
J.D.パワーは、10月22日に「2024年共通ポイントサービス満足度調査」の結果を発表した。4度目の本調査では新たにJRE POINTとVポイントを加え、dポイント、nanacoポイント、PayPayポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、WAON POINTと合わせた8ブランドを対象としている。
総合満足度の平均は700ポイントと前年調査(2023年10月発表)からの変化は見られなかった。通信系、流通系、金融系、交通系に分けると流通系は前年と同水準であったが通信系ではブランドごとに評価が分かれ、評価が向上している要因にポイントの還元率などが上がる料金プランの導入が挙げられる。
総合的な満足度の測定には「ポイントのためやすさ」「ポイント確認のしやすさ」「ポイントの使いやすさ」「ホームページ/カスタマーサポート」の4つのファクターを設定。総合満足度が最も高い通信系のファクター満足度と流通系、金融系、交通系それぞれのファクター満足度を比較すると、共通してポイントの使いやすさとポイント確認のしやすさに大きな差があった。
通信系はユーザーにとってポイントを使いやすい環境が整っていて、特に「携帯電話やインターネット利用料金などの支払いへ充当」や「ネットでの買い物・支払い時にポイントを使用」している割合が高い。自社経済圏でのポイント使用シーンが幅広く、ネット通販などのオンラインでの即時使用ができることが高評価の要因と考えられる。
また、モバイルアプリでの「ポイント確認のしやすさ」は、モバイルサイトやPCサイトでの確認と比較して大幅に高い。モバイルアプリで保有ポイント数や利用履歴などを確認する際に「見やすい」「情報/内容がわかりやすい」「表示されるまでのスピードが早い」などポジティブに感じるユーザーの割合は通信系が他業界よりも高く、提供する各種アプリの利便性が高いと推測できる。
ポイント取得方法別の総合満足度スコアは前年に続き、投資信託の運用成果に応じてポイント還元される「ポイント運用サービスの利用」が高い。次いで、系列の金融機関を通じた株式取引や投資信託の保有残高に応じてポイントが付与される「金融サービスの利用」でポイントをためているユーザーの満足度が高くなっている。
総合満足度第1位は、4年連続で楽天ポイントが獲得。ポイントのためやすさ、ポイント確認のしやすさ、ポイントの使いやすさで最高評価を得ている。2位はPayPayポイント、3位はJRE POINTとなった。
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