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YouTubeに「声優殺し」の新機能、自動で吹き替え可能に 字幕なしで言語の壁を克服
YouTubeに自動吹き替えの新機能が追加された。動画クリエイターは声優に頼らずに吹き替え動画を作成でき、その視聴者は字幕なしでも言語の壁を克服できる。そんな機能だ。
YouTubeに自動吹き替えの新機能が追加された。動画クリエイターは声優に頼らずに吹き替え動画を作成でき、その視聴者は字幕なしでも言語の壁を克服できる──。そんな機能だ。
吹き替えといえば、洋画や海外ドラマなどでよく聞く言葉だ。俳優の演技や口元の動きに合わせて、声優が台詞を自国語に訳して吹き込むことを指す。この仕事を脅かすような機能が、YouTubeに追加された形だ。
動画の言語が英語の場合、日本語、フランス語、ドイツ語、ヒンディー語、インドネシア語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語に吹き替えできる。自動吹き替えの機能を利用し、動画を作成する手順は次の通り。
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- 1:動画をアップロードする
- 通常どおり動画をアップロードするだけで、YouTubeが自動的に動画の言語を検出し、他の言語への吹き替えを生成。必要に応じて、チャンネル設定で動画の言語を変更することも可能だ
- 2:自動吹き替えされた動画を確認する
- YouTube Studioの「言語」から生成された吹き替えを確認し、満足いく内容でなければ非公開にしたり、削除したりできる
- 3:利用できるか確認するにはYouTube Studioへ
- チャンネルの設定を一括管理できるYouTube Studioの「詳細設定」で自動吹き替え機能を利用できるかを確認できる
吹き替え音声がある動画は「自動吹き替え」ラベルが表示される。視聴者は自動吹き替え音声や「音声」メニューで元の言語を選択して視聴できる。一度選んだ言語設定は次に再生する動画にも適用される。
なお、本機能の技術はまだ発展段階のため、翻訳内容が正確ではない場合があることに加え、吹き替えが元の音声のニュアンスを完全に再現しない場合がある。
YouTubeは、Google DeepMindやGoogle 翻訳チームと連携し、より正確かつ自然な吹き替えを提供するための研究を続けており、今後、Made on YouTubeで紹介した「Expressive Speech」機能を通じて、クリエイターの声の抑揚や感情、動画の雰囲気までも再現するアップデートを予定している。
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