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就活の面接やメディアのインタビューの練習に「ChatGPT」を活用するとどうなる?ChatGPT使いこなし術(2/2 ページ)

「ChatGPT」の基礎から応用まで、仕事や生活で役立てるためのTipsを連載で紹介する。

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面接の練習に使う

 ChatGPTを使って、簡易的に面接のシミュレーションを行うこともできるだろう。ここでは、ChatGPTに面接官の人事担当者役になってもらい、応募者に対する質問をさせてみたい。

 例として、「スマートフォン向けゲームを開発する会社の採用面接の練習をしたいです。人事担当者で面接のロールプレイをしてください」と指示する。今回はChatGPT 4o miniで試したが、筆者が検証した範囲では、この際に「人事担当者で面接のロールプレイを」という表現を使うと、想定した出力に導きやすかった印象だ。


「スマートフォン向けゲームを開発する会社の採用面接の練習をしたいです。人事担当者で面接のロールプレイをしてください」に対する出力例。テキストベースでのロールプレイがスタートした

 そして、ロールプレイ中に応募者としてのメッセージを送信すると、それに対する面接官としての返答が続く。基本的な想定質問に対する自分なりの回答を考え、練り上げていく過程でも役立つはずだ。

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メッセージを入力すると、ロールプレイが続いていく

回答について評価・添削する

 最後に、応募者やインタビューイの立場ならば、質問リストやロールプレイを通じて考えた回答について、ChatGPTに評価をしてもらうのも有効な使い方だ。

 例えば、先のロールプレイでの返答について、評価をしてもらい、改善点を洗い出してもらってみる。「◯◯(質問のテキストを入れる)に対する回答として、◯◯(回答のテキストを入れる)を10点満点で採点してください。また、改善点があれば具体的に教えてください」と指示してみる。


採点を依頼した場合の出力例。良い点、改善点、改善例が提示されて分かりやすい

 生成された採点結果から、先の回答では具体的な情報を加えることや、応募会社との適合性などを意識することで、より精度が高くなることが分かった。また、「先のロールプレイを通じた私の評価を採点してください」のように、全体での採点を入れてもよいだろう。こうした採点過程を入れることで、より実用的なロールプレイでの経験を積むことができるはずだ。

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