ChatGPTで文章の校正や推敲を行ってみよう:ChatGPT使いこなし術(1/3 ページ)
「ChatGPT」の基礎から応用まで、仕事や生活で役立てるためのTipsを連載で紹介する。
ChatGPTを具体的なシーンに合わせて活用する方法を練っていこう。今回は「文章の校正や推敲(すいこう)」に活用する想定で、具体的な使い方を考えてみたい。
文章の題材として、ChatGPT自身に考えてもらった以下のようなエッセイ風の文章をベースにする。ChatGPTを使って、この文章をより良いものにしていく。
(文章ver.1)ChatGPTの出力──「昨日雪が降ったので庭で遊んだ。白い雪が積もり、まるで魔法のような雰囲気が漂っていた。初めて触れる雪は、手のひらで感じる冷たさが新鮮でワクワクした。雪だるまを作りながら、冷たい雪が手に触れる感触が心地よかった。庭中には静寂が広がり、雪が降る音だけが耳に響いた。白い銀世界で遊ぶことは、日常の喧騒から離れ、心に静寂をもたらしてくれる素晴らしい経験だった。」
このままの文章としてやや違和感があるので、まず筆者が軽く手を加えて以下の様に整えた。ここからどのように推敲していけるか試していく。
(文章ver.2)筆者が手を加えたもの──「雪が降ったので、厚着をして庭に出た。一面に白い雪が積もり、まるで北国にきた様なような気持ちになった。今年初めて触れる雪は、記憶よりも冷たく、少しだけ痛かった。両手で収まるほどの小さな雪だるまを作りながら、冷えた手を息で温める。雪が降る音だけが耳に響く。ほんの束の間だが、日々の喧騒を忘れられた。」
なお、本稿の検証は無料版でも使える「ChatGPT 3.5」の状態で実施したので、ChatGPT Plusを購読して「GPT-4」を選択した場合では、出力結果のクオリティーは少し変わるかもしれない。
文章の評価をしてもらう
まずは、ChatGPTにこの文章全体の評価をしてもらい、改善点があるか聞いてみる。具体的には、ChatGPTに対して、「次の文章Aはエッセイとして書いている文章の一節です。文章を評価したうえで、改善すべきポイントがあったら具体的に提案してください」と指示してみた。
ただし、改善版として出力されたテキストは、より豊かな表現になっている印象はあるものの、「だ・である調」と「です・ます調」が混ざっていた。
(文章ver.3)ChatGPTがリライトした文章──「雪が静かに降り始め、厚着をし、庭に足を踏み入れた。一面に広がる白い雪は、まるで北国の風景の一部のように感じられた。今年初めて触れる雪は、記憶の中で感じたよりも冷たく、少し痛みを伴っていた。私は両手で収まるほどの小さな雪だるまを作りながら、冷たさを感じる指先を息で温めました。雪が降る音だけが、静かな庭に響いていました。ほんの一瞬の間、日常の喧騒から解放されたように感じました。この小さな瞬間が、私にとって特別なものになりました。」
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