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全部“5030万画素”カメラの実力やいかに? 「AQUOS R9 pro」のカメラはスマホらしく撮れるライカカメラだった荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/3 ページ)

「AQUOS R9」から約半年――遅れて「AQUOS R9 pro」が登場した。今回はカメラ性能を実際に撮影しつつ確認するが、何より印象的なのがポートレートモードのボケ具合。動画の撮影性能が結構高いこともポイントだ。

人や動物を撮ってみるとどうか?


インカメラも約5030万画素(ポートレートモードで自撮り中)

 では人やネコを撮ってみる。

 まずはアウトカメラで人。ちょっと遠いと顔、ある程度近いと瞳に枠が出て人物と認識し、そこにフォーカスが合い、人物向けの設定で撮ってくれる。


メインカメラで人物。人アイコンが出ているが、これは「人物なのでポートレートモードで撮ったらどう?」という案内と思えばOK

クリスマス仕様のストリートピアノがあったので、ピアノを弾いている振りで。肌がほどよく滑らかでいい感じ

 屋外での逆光状況でも撮ってみた。これはかなり強い逆光だったのだけど、HDRがきちんと働いて思ったよりちゃんと撮れていて感心。

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完全な逆光でまぶしくて画面がよく見えないレベルだったのだけど、顔も背景もしっかり撮れていて感心。これはよい

 ただ、人を撮るなら望遠カメラがお勧め。65mm相当というのは、スタイルがほどよくきれいに見えて、背景も整理できるし画質もいいのだ。


65mmで普通に人物撮影。階段の遠近感が弱まって描かれている絵がよく分かる

 そしてポートレートモードにすると、カメラは自動的に3xの望遠カメラに固定されて、ぼかしと美肌の調整ができる。倍率が固定されちゃうのはちょっと残念。


ポートレートモードは望遠カメラ固定

 だが、写りは素晴らしい。背景のボケ具合も見事だ。


ポートレートモードで撮影。美肌レベルは5.背景がすこーんと抜けて点光源はきれいに丸ボケになっているのが分かる

もう1枚、ポートレートモードで

 ポートレートモードでは、人物以外にペットも指定できる。

 ペットモードにすると、美肌の代わりに毛並みを調整できるのだが、まあ毛並みはオフのままでいいかなと思う。


ポートレートのペットモード(アイコンが肉球になっている)はAQUOSらしいところ

見事に手前のハチワレにピントが合って、後ろのネコはぼけているのが分かる。ちなみに格子は多くのポートレートモードが苦手とするところで、これもよく見ると……

 もちろん、ポートレートモードはペットや人じゃなくてもいける。イルミネーションでポートレートモードを試してみると、背景の点光源が丸くボケているのが分かる。


イルミネーションで背景の光源をぼかしてみた。これはアルパカ?

 人物編の最後は自撮り。

 自撮りでポートレートモードにすると実に多彩な項目調整ができて面白い。


自撮りのポートレートモード。美肌小顔その他もろもろ。1.5xと2x(つまり顔のアップ)も選べる

クリスマスツリーを背景に自撮り。てのひらシャッターで撮影している

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