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ドンキの格安SIM「マジモバ」はどれだけお得? 「#今月のおごり」には意外な落とし穴も(3/3 ページ)

格安SIM「マジモバ」はドン・キホーテを運営するPPIH(パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス)が2024年9月12日から開始。月3GBで月額770円の安さと、プラン限定で毎月ドン・キホーテで商品がもらえる「#今月のおごり」が話題になりました。実際に契約して料金や通信速度を検証しました。

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#今月のおごりをもらってみた

 マジモバの最大のセールスポイントは#今月のおごりです。マジモバの最驚プラン(月15GB/25GB/50GB)の契約者は、毎月1回、3種類の中から商品が無料でもらえるクーポンが配布されます。

 今回、筆者も実際に#今月のおごりをもらってみましたが、実際にもらうまでに数カ月を要し、つまづいたポイントもありました。


マジモバの最大のセールスポイントは「#今月のおごり」だ。マジモバの最驚プラン契約者は、毎月1回、無料で商品と引き換えられるクーポンがもらえる。商品は毎月変わり、3種類の中から選択可能。

 まず注意が必要なのが、「無料クーポンをもらえるのは前月20日時点でマジモバの対象プランを契約中の人のみ」という点です。2月の#今月のおごりをもらうためには、1月20日までに開通しておく必要があります。

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 筆者はそれを知らず、11月分の#今月のおごりを受け取って11月中に記事を作成するために、10月下旬に申し込もうとしていました。マジモバは月途中に契約した場合の初月料金は日割り計算なので、できるだけ月末に契約して10月分の料金を節約しようと考えたのです。

 その後、前月20日までに開通が必要と知ったのが10月20日の開通期限当日でした。近くにマジモバを契約できるドン・キホーテの店舗はなく、マジモバはeSIMも選べないので、20日中の開通はできなくなり、記事執筆を1カ月延期しました。

 トラブルはこれだけでは終わりません。翌月は11月20日までに開通できるよう、余裕をもって11月9日に公式サイトから申し込みをしました。ところが、3日たっても1週間たってもSIMカードが届きません。不審に思って公式サイトを見ると、SIMの発送が遅延しており、最大1カ月程度かかると分かりました。結局11月20日には届かず、12月分の「#今月のおごり」にも間に合いませんでした。12月9日になってようやくSIMカードが発送され、#今月のおごりがもらえるのは最短で2025年1月分からになりました。


SIM発送遅延の告知。マジモバはSIM発送が遅延しており、筆者は申し込みからSIM発送まで1カ月程度かかった。期限のあるMNPは優先的に発送されるようだが、新規契約の人は注意が必要だ。

 ようやくSIMが届きましたが、#今月のおごりのクーポンをもらうためにはいくつか事前手続きが必要です。まず、SIMカードが届いたらドン・キホーテの「majica」アプリとマジモバの連携が必要です。この際、複数のSIMを利用している人は「マジモバの電話番号」と「現在利用中の電話番号」を分けて入力する必要があります。この点が少々分かりづらかったため、連携ガイドをしっかり読んで登録してください。

 連携完了後、月末になると翌月にもらえる商品をどれにするか、「ドンペンのおごり」「アピタンのおごり」「ド情ちゃんのおごり」の3種類から選択できるようになります。2025年1月の#今月のおごりの場合、選択期間は2024年12月27日~2025年1月5日でした。筆者はドンペンのおごりの「ロッテ チョコパイ パーティーパック」を選択しました。この期間に選択しない場合、もらえる商品は自動的に「ドンペンのおごり」になるので注意してください。


クーポンを選択できる画面。#今月のおごりは、前月末にmajicaアプリから商品の選択が必要。通知やメール連絡はないので、忘れずにメモしておこう。選択しない場合、自動的に「ドンペンのおごり」になる

 実際に#今月のおごりクーポンが利用できるのは2025年1月10日からでした。早速、オフィス近くのドン・キホーテへ行きました。対象商品はレジ横にまとめられていたり特設コーナーがあるわけではないので、ユーザー自身で探さなければなりません。棚から商品をピックアップし、レジに並びます。

 会計前にはクーポンの利用手続きが必要です。クーポンはmajicaアプリのクーポン一覧の「無料」タブにあります。ただ、これを選択してもクーポン画面やバーコードが表示されるわけではありません。事前にクーポンを利用できる状態にしたうえで、レジでmajicaアプリの会員証を提示し、該当商品を購入すると自動で無料になる、という仕組みです。

 大手コンビニのクーポンはクーポン用のバーコードを読み取ってもらうのが一般的ですが、#今月のおごりはクーポンのバーコードはありません。アプリ上でクーポン利用をONにしたうえで、majica会員証のバーコードを読み込んでもらうと、買った商品が無料になる、という仕組みなので注意してください。

 また、クーポンのを使う場合、実際に引き換える店舗を選択しておく必要があります。クーポン画面に表示されている店舗と実際に使う店舗が異なる場合は無料にならず、通常価格で購入することになるので注意が必要です。筆者は別店舗に設定していたため無料になっておらず、店員さんのご厚意で再度手続きしてもらいました。


クーポンの使い方。クーポンは利用をONにしたうえで、majica会員証を提示すると、対象商品が無料になる仕組み。表示されている店舗と引き換え店舗は同じにしておく必要がある

 ちなみに、筆者が#今月のおごりでもらった「ロッテ チョコパイ パーティーパック」の通常価格は税別419円(税込み460.9円)でした。ただし、例えば日本通信なら月20GBで月額1390円と、料金はマジモバより月1118円も安いです。#今月のおごりがもらえる15GB以上のプランはどれも割高なので、#今月のおごりに釣られて契約するのはオススメしません。一方、今回測定した限り、通信品質の高さはMVNOの中では魅力といえます。

 以上、マジモバの料金や速度の解説でした。マジモバを契約するなら月3GBで月額770円の驚安プランがオススメですが、日本通信のようにさらに安いキャリアもあります。一方、月15GB/25GB/50GBの最驚プランは割高なのでオススメしません。安さにこだわるなら、#今月のおごりに釣られて契約しないようにしましょう。

著者プロフィール

シムラボ

 「シムラボ」は、スマホ料金や端末に関するお役立ち情報を発信する個人サイトです。Y!mobileに乗り換えたことをきっかけに格安SIMのよさに気付き、今では主要な格安SIMは全て契約してレビューしています。モットーは「自分に合うものを、より安く」。

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