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「OPPO Find X8」のカメラは3倍望遠がポートレート向き 多彩な機能を備えてきれいに撮れる 動くモノの撮影にもピッタリ荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(4/4 ページ)

まだ2025年が始まって間もないのだけど、2024年12月に発売された「OPPO Find X8」は「2025年最高のコンデジはこれ」と思えるほどにカメラ性能がいい。ハッセルブラッドが監修したカメラで多彩な機能を楽しめる。

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73mmの3倍望遠はポートレートに最適

 続いて人物撮影だ。せっかくなので、ポートレートに向いた73mmの3x望遠で。


3xで人物撮影。もちろん顔や瞳を検出してくれる

73mm相当で人を撮ると背景もすっきりするし顔や身体の形もきれいにでるのだ

 望遠カメラのクオリティーが上がったのは人を撮るときにありがたい。

 せっかくなので、ビューティー機能をオンにして、50(ちょうど半分)まで上げて撮ってみよう。

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 最近のスマホカメラのビューティー機能は、一時期よりちょっと控えめになってきている。だが、Find X8はけっこう強くかかるタイプだった。ビューティーをオンにするときは、控えめに。


ビューティーを50(0~100のうちのちょうどの半分)にして撮影したが、ちょっと肌を滑らかにしすぎかな……

 もう1枚。背景に高層マンションを入れて、逆光状態で撮ってみたのがこちら。逆光で顔がすごく暗い状態だったのだけど、なんともきれいに顔は明るく、背景もしっかりという写りを見せてくれた。これはよくできている。


逆光で顔は完全に影になっているにもかかわらず、顔もほどよくあかるく、背景も白トビせずに撮れるのはさすがだ

 さらに、背景をぼかすポートレートモード。

 ポートレート時は「ソフトライト」機能が追加され、霧、きらめき、幻想的の3つのライティングを楽しめる。一番汎用(はんよう)性が高そうなのが「霧」(フォギー)かな。肌を柔らかく表現するソフトフォーカスのフィルターだ。

 柔らかい光のポートレートを作ってくれるのは、よいアイデアだね。


ポートレートモードでは背景をぼかすのみならず、3種類のライティングを楽しめる

 室内で「霧」フィルターをかけてみた。


背景がぼけるのみならず、全体にソフトな感じになっているのが分かるかと思う

 もちろん人物以外でもポートレートモードは使えます。


公園のパンダの遊具を「幻想」フィルターをかけて撮ってみた

とにかく多彩でいろんな撮影を楽しめるカメラなのだった


Find X8で3xで風景を撮っているの図

 他の機能もチェックしておく。

 ある程度以上近づくと、自動的に近接撮影が可能な超広角カメラを使ったマクロモードになる(オフにもできる)。昨今のハイエンド機はたいてい持っている機能だ。


マクロモードで撮影。超広角カメラで撮って24mm相当にしたもの

 かなり暗いシーンでは自動的に夜景モードになる。


列車がやってきたタイミングで夜景モードで撮影。いい感じに車両が流れてくれた

 「シルエットモード」にも注目したい。通常の写真でも「シルエットモード」を使えばシャドー部がぎゅっとしまったこんないい感じの夕景を撮れるのだ。


「写真」の文字をタップすると、ステージ・シルエット・打ち上げ花火の3つのモードが現れるここでは「シルエット」で

シルエットモードで撮った日没直後の望遠写真。シャドー部が閉まった印象的な写真を撮れるのだ

 とまあ、非常に多機能で高性能なので大変長くなってしまったけど、これでも使ってみて印象的だった機能だけなのだ。

 多彩な撮影ができてそれなりの画質を実現しつつ、ボディーは薄くて軽いってのがすごい。カメラユニットも含めて薄い。「ここ1年で出た最強のコンデジかも」というのが分かってもらえたかと思う。

 というか、コンデジとして1台欲しい。特に動きものを撮りたい人には最高なんじゃなかろうか。

(モデル:長谷川実沙)

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