「iPhone 16e」は「iPhone 15/14」と比べてどう? スペックの違いや選定のポイントを解説(2/2 ページ)
Appleが9万9800円で投入する新型iPhone 16eは、従来のSEシリーズから大きく進化し、最新のApple Intelligenceに対応。iPhone 15やiPhone 14と比べると、機能面での取捨選択が特徴となっています。
iPhone 16eは確かに安いが、iPhone 15との価格差は少ない
iPhone 16eは、従来のiPhone SEシリーズと比べると高めの価格設定となっています。Apple Storeでの販売価格は、iPhone 16eの128GBモデルが9万9800円(税込み、以下同)から、256GBモデルが11万4800円から、512GBモデルが14万4800円からとなっています。24回払いの場合は、それぞれ月額4158円から、4783円から、6033円からです。
一方、iPhone 15は128GBモデルが11万2800円から、256GBモデルが12万7800円から、512GBモデルが15万7800円からとなっています。24回払いでは、それぞれ月額4700円から、5325円から、6575円からです。iPhone 14については、16eの発表とともにApple Storeでの販売が終了し、取扱店での在庫限りの販売となっています。
キャリア販売では価格差が異なってきます。例えばNTTドコモの128GBモデルでは、iPhone 16eが10万9780円(2年後返却で4万3780円)、iPhone 15が10万9758円(同4万4022円)、iPhone 14が10万7041円(同2万2033円)となっています。さらにMNP割引を適用すると、2年後返却での実質負担額はiPhone 16eが1210円、15が4895円、14が3333円と、大きな差がなくなります。
iPhone 16eはどんな人におすすめ? 機種選定のポイント
iPhone 16eは、最新のApple Intelligenceへの対応と優れたバッテリー持続時間が魅力です。新しいAI機能を使いたい人や、長時間の利用を重視する人に向いています。ただし、通信バンドの制限や新開発チップの採用には注意が必要です。
iPhone 15は、Dynamic IslandやDisplayPort出力、超広角カメラなど、より多彩な機能を備えています。また、実績のある設計で安定した通信にも対応しており、カメラ機能や拡張性を重視する人に適しています。
iPhone 14は、一括購入価格の安さが魅力です。Lightning端子の採用や今後のiOSアップデート期間を考慮する必要はありますが、長期使用を予定している方には選択肢となるでしょう。
ただし、キャリアの割引プログラムを利用する場合、特に2年後の返却を前提とするなら、実質負担額に大きな差はありません。その場合は、最新機能を備えたiPhone 16eか、完成度の高いiPhone 15の選択が合理的な判断となるでしょう。
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