実質約2万円、破格の縦折りスマホ「nubia Flip 2」を試す “閉じたまま操作”しやすく先代からの進化を実感(3/3 ページ)
ZTEジャパンが2025年1月14日に発表した「nubia Flip 2」は、縦折りタイプのスマートフォンだ。国内MNOではソフトバンクがY!mobileで独占販売。条件を満たせば1万9680円で入手できる破格の折りたたみスマートフォンをレビューする。
パフォーマンスを「Geekbench 6」で確認 ゲーム用途は厳しいか
スペックとしては、メインメモリが6GB、内蔵ストレージが128GBとなっており、microSDは搭載できない。OSはAndroid 14をプリインストールし、プロセッサにはミッドレンジモデル向けのMediaTek Dimensity D7300Xを採用している。
ベンチマークアプリ「Geekbench 6」をインストールし、パフォーマンスを見たところ、結果はシングルコアスコアが4年前に発売されたミッドレンジ向けプロセッサExynos 2100搭載の「Galaxy S21 FE 5G」におよんでいないものの、ハイエンド向けプロセッサSnapdragon 860搭載の「Xiaomi Poco X3 Pro」を上回る結果に。マルチコアスコアが2951とGalaxy S21 FE 5Gを下回りが、ミッドレンジ向けプロセッサExynos 1380搭載の「Galaxy A54 5G」を上回る結果となった。
ハイエンドモデルではないため、プロセッサに負荷のかかるゲームなどには向かないが、先述したPayPayで買い物をしたり、Webブラウザや地図を閲覧したり、YouTubeの動画を視聴したり……といった一般的な使い方なら問題はなさそうだ。
リアルタイムAI通訳機能が使えるアップグレードに期待 nubia Flip 2はおサイフケータイ対応の破格折りたたみ
今回は試せなかったが、便利機能としてリアルタイムAI通訳機能も用意しており、リアルタイムで文字起こしもできる。11言語が対応しており、LINEなどのアプリ通話も録音や通訳ができる。この機能は2025年3月以降に実装される予定だ。
総括すると、nubia Flip 2は、本体を開かずにPayPayなどのアプリが扱えるサブディスプレイも旧モデルからの大きな進化ポイントで、ストレートタイプでは体験できない使い勝手を求める人、ミッドレンジモデルで一般的な使い方をしたい人に向くスマートフォンだ。
IP42等級の防塵(じん)・防滴性能を持ち、おサイフケータイにも対応しつつ、Y!mobileでの購入で出費を抑えられるのも大きい。nubia Flip 2の登場とともにソフトバンクがY!mobile向けに打ち出した新トクするサポート(A)の適用により、1万9680円でnubia Flip 2を利用できる。「高い……」と思われがちな縦折りスマートフォンに破格のイメージを植え付けられるか見物だ。
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