ヨドバシカメラがまた“百貨店に進出” 池袋の次は“旧名鉄百貨店跡地”に、駅直結一等地
ヨドバシカメラは、名鉄名古屋駅直結の名鉄ビルに出店することを発表した。本店舗の開業は今夏頃を予定しており、地下1階から4階までのフロアで展開する。一等地の百貨店物件への進出を狙う同社の出店攻勢に注目だ。
ヨドバシカメラは7月10日、名鉄名古屋駅直結の名鉄ビル(愛知県名古屋市中村区名駅1丁目2番1号)に出店することを発表した。本店舗の開業は、夏頃を予定している。
出店先となる名鉄ビルは、旧名鉄百貨店本店が2月まで営業していた名古屋駅前を代表する商業拠点の1つだ。名鉄名古屋駅を利用する多くのユーザーがアクセスしやすい店舗を目指す。
反発とストライキを乗り越えた池袋への“険しい道のり”
近年、ヨドバシカメラは一等地に建つ百貨店物件への進出を続々と狙う戦略をとっている。6月30日には、東京都の西武池袋本店へ入居する形で、関東最大級となるヨドバシカメラ マルチメディア池袋をオープンしたばかりだ。しかし、この池袋への進出は、決して簡単な道のりではなかった。
出店計画が浮上した当初、池袋の“顔”である西武池袋本店の低層階に家電量販店が入ることに対し、地元の豊島区から強い反発が起きた。当時の高野之夫区長は「長年育ててきた顧客や富裕層も離れ、今まで築き上げた文化のまちの土壌が喪失する」と強い危惧を示し、西武ホールディングスの社長宛てに存続を求める嘆願書を提出して出店に真っ向から反対を表明した。
また、そごう・西武の労働組合も、売却後の事業計画や雇用の維持についての情報開示が不十分だとして反発を強め、大手百貨店としては約60年ぶりとなるストライキを決行する異例の事態にまで発展した。さらには、1階に入居する海外の高級ブランドショップが撤退してしまうのではないかという懸念の声も相次ぐなど、契約実行に向けた調整は難航を極めた。
こうした地元行政や労働組合からの数々の反発や混乱という険しい道のりを経て、ヨドバシカメラはついに池袋の地に旗艦店を開業させたのである。
西武池袋本店に入居する形でオープンしたヨドバシカメラの旗艦店。出店に際しては地元行政や労働組合から強い反発が起き、ストライキにまで発展する異例の展開となった(出典:過去記事 ヨドバシ池袋出店で幕を開ける「新・家電三国志」 ヤマダ、ビックはどう迎え撃つのか)
大型百貨店はヨドバシ色に染まる SNS上の声
都市の顔ともいえる大型百貨店をジャックするかのような出店攻勢は、小売業界や駅前再開発において大きな注目を集めている。
発表後、SNS上では「これは大きすぎます、楽しみすぎます」「やりました!!ヨドバシ復活です!!」「神です。ありがとうございます」といった強い喜びの声が多数投稿された。また、「何年越しの名駅出店でしょうか」「悲願の名駅出店ですね」といった声や、以前名駅で営業していたヤマダ電機を引き合いに出し「ヤマダ電機は名駅から撤退し…跡地にヨドバシカメラが出店するとは、なんだか釈然としないでしょうね」と因縁を面白がる意見も見られた。
さらに、ご当地CMへの期待も寄せられており、「歌詞も『まあるい地下鉄名城線 真ん中通るは東山線 名鉄名古屋の駅前と…』のようになるのでしょうか」「名鉄、近鉄、名古屋市営地下鉄といった電車のキャラクターが新たに加わるわけですね」といった声も上がっている。
ヨドバシカメラの名前を冠する店舗としては、既存のサンシャインサカエ店に次いで名古屋市内で2店舗目だが、名古屋駅エリアへの進出は今回が初めてだ。名鉄ビルでは地下1階から4階までのフロアで展開する。豊富な商品をそろえることで多様な買い物ニーズに応え、名駅エリアの賑わい創出に寄与するという。
なお、ヨドバシカメラは具体的な開業日や売場面積、取扱商品、フロア構成などの詳細について、決定次第改めてアナウンスするとしている。
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