「Xperia」と「ウォークマン」はどちらを選ぶべき? どんな場面、どんな人に向くのかを考えてみた(2/2 ページ)
ソニーのスマートフォンといえば「Xperia」、携帯音楽プレイヤーといえば「ウォークマン」。どちらも音質にこだわって制作されており、音楽を聴く人なら1度は有力な選択肢になったか、既に所有している人もいるだろう。では、それぞれにどのような特徴や違いがあり、どのような場面やどのような人に向くのか──これをテーマに考えたい。
スマートフォンに全てを任せず、ウォークマンに「音楽再生を任せる」のもアリか
では、Xperiaとウォークマンは、それぞれどのような場面やどのような人に向くのかについて考えていきたい。
音楽だけでなく、SNSや通話、写真撮影、ゲームなど多くの機能を担うスマートフォンは便利な反面、バッテリーやストレージ、操作性の面で限界もある。
「夕方にはスマートフォンのバッテリーが10%」問題を解決
例えば、朝フル充電して出かけたのに、夕方にはスマートフォンのバッテリーが心もとなくなってしまう――そんな経験はないだろうか? スマートフォンで音楽を長時間再生していると、バッテリーの残量は次第に減っていく。音楽再生をウォークマンに任せれば、スマートフォンのバッテリー消費を大幅に軽減できる。例えば、ウォークマンAシリーズなら、最長約45時間(※)の再生が可能。ノイズキャンセリングを使用しても約39時間、Bluetooth接続でも約20時間(※)も音楽を楽しめるため、スマートフォンのバッテリー切れに悩まされる心配は減る。
音楽とゲームを両立したい人にも最適な併用スタイルは
スマートフォンで音楽を聴きながらゲームをすると、ゲームの効果音と音楽が重なってしまったり、音楽が強制停止されたりすることもある。また、通知音や着信音で音楽体験が中断されるのもストレスだ。
ウォークマンとスマートフォンを役割分担させれば、こうした問題から解放される。結果として「2台持ち」になるため、荷物は増えるが、あえてスマートフォンに全てを頼らず、音楽だけはウォークマンに任せるのも手だ。例えば、ウォークマンで音楽を流しながら、スマートフォンでゲームをプレイしたり、WebサイトやSNSを閲覧したりできる。
音楽以外のデータでストレージを圧迫してしまう問題を解決
スマートフォンは写真、動画、アプリ、連絡先など多くのデータを抱えるため、音楽ファイルが加わるとストレージ不足を招きがち。しかも高音質の音楽データは容量も大きく、アルバム数枚で数GBに達することも。ウォークマンを使えば、音楽データをスマートフォンから切り離して管理できるので、スマートフォン本体は軽快に使える。さらに両方ともmicroSDに対応しているため、128GBや256GBなどの容量のmicroSDにより、さらに大量の楽曲を持ち歩ける。
結論:Xperiaとウォークマン、それぞれ誰向け?
総じて言えば、Xperiaは「スマートフォン1台で良い音を楽しみたいユーザー」にも適しているが、バッテリーやストレージに余裕を持たせたいなら、ウォークマンを別に持ち歩くのも手だろう。もちろん、「音質をとことん突き詰めたい」ユーザーにも向いている。
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