極薄折りたたみスマホ「OPPO Find N5」を試す 驚きのボディー、日本未発売でも「欲しい」と実感した理由(3/3 ページ)
利便性重視の折りたたみスマートフォンがほしい人におすすめしたいと思える端末を触った。それが「OPPO Find N5」だ。大きな売りとなっているのが閉じた状態での厚みが9mmを下回ることだが、それ以外の魅力はあるのだろうか。
「正直、欲しい」と思えたほど完成度は高いが、懸念点も
ここまでお伝えした通り、OPPO Find N5の最大の魅力は薄さだ。折りたたみスマホはディスプレイやカメラが複数あり、さらに基板やバッテリーをボディーに収める必要があるため、設計上の制約は多いはずだ。それでも9mmを下回る薄さを実現できたのは、OPPOの技術力があるからこそといえる。
Macユーザーの筆者としてはMacとの連携機能という意外性にもひかれた。Macと折りたたみスマホを日頃から仕事に活用しているため、仮に将来日本で発売されて入手できるようになったときには、ぜひ活用したい機能の1つだった。
円安や日本市場における需要を総合的に鑑みると、そう簡単に投入しづらい事情は想像できるが、実機に触れると「正直、欲しい」と思わされたほど完成度が高かった。
一方で、価格以外に懸念されるのは保証サービスだ。折りたたみスマートフォンのインナーディスプレイには保護フィルムが貼られて出荷されるが、長期間の使用によりフィルムが破損したり、気泡が入ったりして、視認性の低下につながる可能性がある。この点、例えばドコモショップのGalaxyリペアコーナー(Galaxy専用カウンター)では、本体を初期化せず(アプリやデータを消さずに)フィルム交換が可能だ。
また、キャリアモデルでは本体の破損や水ぬれに対する手厚い保証サービスも受けられる。OPPO Find N5は「水中での使用に耐えられるだけでなく、高圧・高温の水流といった過酷な条件にも耐えられる」仕様だが、それでも破損や落下には気を付けたいし、そういったケースにおいても保証を適用できるサービスがあるといい。
現時点では日本での発売予定はないものの、将来的に日本市場に参入するならば、こうしたアフターケアの充実も重視してほしい。
(製品協力:オウガ・ジャパン)
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