KDDI、オンラインでのeSIM再発行手数料を「当面無料」に 背景に「5G SA」あり
KDDIが、9月1日からオンラインでのeSIM再発行手数料を、当面無料とする。対象となるのは、異なる回線種別に変更してeSIMを再発行する場合。5G SAへの申し込みが必要な「au 5G Fast Lane」を利用しやすくなる。
KDDIが、9月1日からオンライン(「My au」と「My UQ mobile」)でのeSIMの再発行とeSIM転送にかかる手数料を、当面無料とする。
4Gから5G、5Gから5G SAなど、異なる回線種別に変更してeSIMを再発行する場合、3850円の手数料がかかるが、9月1日からは当面無料とする。
これは、「auバリューリンクプラン」「使い放題MAX+5G」などの料金プランを対象に提供している「au 5G Fast Lane」を利用するのに、5G SAの契約が必要になるため。そして、auの5Gユーザーでも、5G SAを契約するには専用のSIMを再発行する必要があり、au 5G Fast Laneを利用するのに3850円の手数料がかかってしまう。
au 5G Fast Laneでは、混雑時でも専用の無線リソースを利用することで、快適に5G通信が利用できるようにするサービス。au 5G Fast Laneの対象プランは、従来プランよりも値上げされているが、その対価として、au Starlink Directやau 5G Fast Laneなどの付加サービスを提供している。
KDDIは、「現在5G契約中で5G SA対応端末をお持ちのお客さまは、ぜひこの機会に5G SA契約への変更をご検討ください」と呼びかけている。手数料を再び有料化する場合は、別途お知らせするとしている。
なお、4Gから4G、5Gから5Gなど、同じ回線種別でeSIMを再発行した際の手数料は、「440円だが当面無料」のまま変更ない。店頭でeSIMを再発行する場合も、従来通り3850円の手数料がかかる。
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