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Pixel DropとAndroid新機能が9月登場 UI刷新、自分をドロイドくんにするアプリも

Googleが9月のPixel DropとAndroid新機能を発表した。Android全体ではAuracast対応拡大やGboardのAI校正機能を追加。Pixel向けにはUI更新や、Pixel Buds Pro 2での通話品質向上など、利便性を高める機能が追加される。

 米Googleは9月3日(現地時間)、Pixelシリーズ向けの毎月の新機能紹介「Pixel Drop」の9月版と、Pixel以外のAndroid端末でも使える新機能を複数紹介した。

Android向け新機能

LE Audio Auracast対応の拡大:

 Bluetoothの音声共有方式「LE Audio Auracast」は、1つの発信機(送信元)が複数の対応機器へ音声を一斉配信できる技術。ソニー製ヘッドフォン、互換性のあるPixelスマートフォン、Samsung Galaxyシリーズ、Xiaomiのデバイスに対応が拡大される。

 対応するヘッドフォン(イヤフォン)2組をスマートフォンにペアリングすれば、2人で同じオーディオコンテンツを聴ける。またスマートフォンからオーディオの共有を開始し、QRコードをスキャンするか、GoogleのFast Pairを使ってタップすることでも他の人がヘッドフォン(イヤフォン)を接続できる。

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QRコードをスキャンして接続(画像:Google)

 空港や美術館の音声ガイド、ジムでのテレビや音楽チャンネルの視聴など、施設側がAuracastに対応していれば、ブロードキャストを聞ける。

GboardのAI活用ツール

 GboardのAIツールで、文体(フォーマルなのか簡潔なのか、など)を整えたり、誤字脱字の校正ができるようになる。

Quick Shareの改善

 送信と受信の切り替えが瞬時に行えるようになり、共有する写真のプレビュー表示、受信ファイルの即時オープンが可能になる。新しい進捗(しんちょく)インジケーターにより、ファイル転送の進捗状況がリアルタイムで表示される。

自分をドロイドくんにする「Androidify」アプリ

 自分の写真を読ませるか、テキストプロンプトを入力することで、オリジナルのAndroidボット(通称ドロイドくん)アバターを生成するアプリ「Androidify」が公開された。Gemini APIとImagenモデルがベースになっており、数秒でアバターが生成される。プロンプトは今のところ日本語には対応していないようだ。


写真を使ってみた(あんまり似ていない)

Pixel固有の新機能

 Pixel 6以降の端末とPixel Tabletに同日配信される月例更新で追加される。

Material 3 ExpressiveのUI更新

 ロック画面の壁紙のアニメーションや、よく使うクイック設定のデザインが変わる。


Pixel Tabletのクイック設定(画像:Google)

 「電話」アプリでは、連絡先から電話がかかってきたときに写真を表示するようにカスタマイズする「コーリングカード」が追加される。


コーリングカードの設定

 なお、「スーパーバッテリーセーバー」をオンにしていると、長く使っていなかったアプリのアイコンがモノクロ表示されるが、いったんオフにしてオンにすればカラーに戻る。

「Pixel Buds Pro 2」向けの新機能(9月後半提供開始予定)

 周囲の環境に合わせてインテリジェントに調整され、音楽やポッドキャストを楽しみながら周囲の状況を把握する「Adaptive Audio」のサポート、聴覚を保護するために突然の大きな音を抑える「ラウドノイズ保護」の追加が予定されている。

 また、Geminiとの会話で、 テレビがついていたり、周りで人が話していたりしても、Geminiとのクリアで途切れない会話が可能になる。また、頭を動かすことで着信に応答したり、テキストメッセージへの返信を却下したりできる。

Googleマップの自動スマートウォッチ表示

 スマートフォンでウォーキングやサイクリングのナビを開始すると、Googleマップが自動的に接続しているスマートウォッチに表示されるようになる。

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