Android 16/Wear OS 6では「Material 3 Expressive」にデザイン刷新 表現力アップで視認性も向上
Googleが5月14日、「The Android Show: I/O Edition」にて、Android 16の新デザインを発表した。「Material You」を「Material 3 Expressive」と呼ぶ形にアップデートし、より自分らしさを表現でき、見やすくする。Material 3 ExpressiveはWear OS 6にも適用される。
Googleが5月14日、「The Android Show: I/O Edition」にて、Android 16の新デザインを発表した。
Android 16では、ここ数年では最大となるデザイン刷新を行う。Android 12から導入しているデザインコンセプト「Material You」を「Material 3 Expressive」と呼ぶ形にアップデートする。
スマートフォンの画面を自分好みの色合いやデザインに変更できるMaterial Youを進化させ、Material 3 Expressiveでは、より自分らしさを表現できるカスタマイズが可能になる。
操作性も改善し、より自然な、弾むようなアニメーションシステムを導入する。例えば1つの通知を閉じると、隣(上下)の通知がわずかに反応する。通知を閉じた際に、触感的なフィードバック(振動)も得られる。最近使用したアプリ一覧からアプリを閉じたり、音量スライダーを調節したりする際、デバイス全体でそれと分かるアニメーションが展開される。
選択メニュー、インジケーター、共通ボタン、ナビゲーションバーなど15種類のコンポーネントを新規実装または刷新する。進化したカラーテーマ、画面サイズに合わせたコンポーネントの自動調整によって、画面デザインをカスタマイズできる。フォントを見やすく強調するタイポグラフィーも改善し、例えば「録音を開始する」といった重要な操作や、未読メッセージなどの情報を強調する。
視覚的な見やすさにも注力。例えば通知バーを表示した際、壁紙がぼやけて透過表示されるようになる。類似するコンテンツを色分けして整理することで、アプリ内の情報を直感的に見分けられるようになる。
新たにライブアップデート機能も用意する。画面上部のアイコンをタップすると、利用しているサービスの進捗(しんちょく)状況を確認できる。例えばUber Eatsで注文した後、配達の状況がリアルタイムで表示され、あとどのくらいで到着するかが分かる。
Material 3 Expressiveは、スマートウォッチ向けWear OS 6にも適用される。円形ディスプレイを生かしたデザインを取り入れ、流れるような操作感を実現するという。アニメーションはディスプレイの曲線に沿って動き、リストをスクロールすると奥行き感が生まれる。
Wear OSにも動的カラーテーマを導入し、選択した文字盤のテーマがフォントやキーボードなどシステム全体に適用される。各種操作が行えるタイル状のボタンも導入し、お気に入りの連絡先にメッセージを送信したり、アークアウトを開始したりすることが容易になる。
Wear OS 6では電力効率が最適化され、バッテリーの寿命が最大10%向上するという。
Android 16とWear OS 6向けのデザイン改善は、パートナー企業と共同で開発しており、2025年後半にPixel端末に先行搭載する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
Android 16のパブリックβ1リリース Pixel 6以降で試用可能
Googleは、次期モバイルOS「Android 16」の最初のパブリックβ版を公開した。Pixel 6以降のPixelシリーズにインストールできる。一般ユーザー向けの新機能もいくつか試せる。
「Android 16」は秋ではなく4〜6月期リリースへ
Googleは、これまで秋にリリースすることが多かったAndroid OSの公式版を、「Android 16」では2025年4〜6月期にリリースすると発表した。Androidエコシステムのデバイス販売スケジュールとの整合性を高めるためとしている。
「Android 15」正式版リリース 盗難対策や折りたたみ向けペアアプリアイコンなど
Googleは、「Android 15」の正式版をリリースした。Pixelデバイス向け配信が始まっている。Pixelでは重大度が最高の脆弱性修正も行われる。
Google、「メッセージ」「電話」「連絡帳」のアイコンをMaterial Youに
GoogleはAndroidアプリ「メッセージ」「電話」「連絡帳」のアイコンを新しくする。いずれも「Material You」に準拠したものになる。向こう数週間でロールアウトしていく。
Androidスマホに慣れた人が「Android 12(Pixel 6)」を使うときに気を付けたい2つのポイント
Android 12がリリースされました。新たなUI「Materials You」の採用が大きな特徴ですが、そのリードデバイスである「Pixel 6シリーズ」では気を付けるべき仕様変更が2つあります。筆者も戸惑ったポイントを解説します。








