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「Nintendo Switch 2」ドックの代用品探しに苦労した話 ダイソーで失敗も、小型ハブが便利

任天堂のゲーム機「Nintendo Switch 2」。より広大で迫力のある大画面でプレイときにはドックが役立つが故障した。その代用品をダイソーで探して購入したが……

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 任天堂のゲーム機「Nintendo Switch 2」で、ゲームをプレイしていると、携帯モードの手軽さもさることながら、やはりリビングのテレビにつなぎ、より広大で迫力のある大画面でプレイしたいという欲求が湧き上がってくる。そんな時に不可欠なのが、映像をテレビに出力するための「ドック」だ。


任天堂のゲーム機「Nintendo Switch 2」の映像をテレビに出力するときに便利な純正ドック

ドックが故障してしまった

 Switch 2には、このドックが標準で付属しており、通常はこれ1つあれば事足りる。しかし、ある日突然、その純正ドックが故障してしまったのだ。テレビに映像が映らない。電源を入れ直しても、ケーブルを抜き差ししても状況は変わらない。

 任天堂のサポートに連絡したところ、修理が必要とのことで、すぐに手配を行った。ただ、公式のアナウンスによれば、修理品が工場に到着してから発送されるまでに10日から14日程度を要するという。ゲーマーにとって、2週間もの間テレビモードを封じられるのはあまりに長い。やむなく、代用品を探すことになった。

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 もちろん、純正ドックは単体でも販売されている。正確には「本体をTVモードで遊ぶための周辺機器のセット」という扱いで、ドック本体に加え、ACアダプター、USB Type-C充電ケーブル、ウルトラハイスピードHDMIケーブルが一式となっている。このセットはヨドバシカメラなどの家電量販店で1万4980円で取り扱われている。また、ケーブル類を省いたドック単体でも9350円で販売されている。


純正ドックは単体でも販売されている。「任天堂パーツ販売」というサイトでは、ドックからケーブル類、ドックのカバーに至るまで個別に販売されている(出典:任天堂パーツ販売)

 しかし、一時的な代用品、あるいは2台目のドックとして考えると、この価格は正直なところ「高い」と感じてしまう。純正品は、言うまでもなく動作がメーカーによって保証されており、安心感はある。だが、心のどこかで、もっと手頃な価格のサードパーティー製品で済ませたいという気持ちが芽生えるのもまた事実だ。

ダイソーへ行き、代用品を探し当てる

 そこで思い至ったのが、100円ショップのダイソーだ。近年、ダイソーはPCやスマートフォン向けの便利なガジェット類を驚くほど低価格で提供している。もしかしたら、Switch 2に使えるドックやハブが見つかるかもしれない。淡い期待を胸に、店舗のガジェットコーナーへと足を運んだ。

 見つけたのは、磁気研究所(HiDISC)製の「Type-C 3in1 HUB」だ。価格はダイソーの商品としては高額な1100円。しかし、それでも純正ドックとは比較にならない安さだ。パッケージには、USB Type-A、HDMI、そして給電用のType-Cポートを備えていることが明記されている。「家庭用ゲーム機『Nintendo Switch』のドック代わりにもなる」との一文もあり、「使えるものだ」と思い購入した。


ダイソーで販売されていた「Type-C 3in1 HUB」のパッケージ

「家庭用ゲーム機『Nintendo Switch』のドック代わりにもなる」との一文

早とちりの結末を反省し、Amazonで見つけたSwitch 2向けのハブ

 自宅へ戻り、早速セッティングを開始した。Switch 2本体、ACアダプター、HDMIケーブルをハブに接続し、テレビの電源を入れる。しかし、しばらく待つと、画面に映し出されたのは「入力がありません」のメッセージ。何度ケーブルを接続し直しても、本体を再起動しても、テレビには何も映らない。


ダイソーで購入したType-C 3in1 HUBは、Nintendo Switch 2では全く使えなかった。テレビ画面には「入力がありません」のメッセージが表示された

 ここでようやく、重大な見落としに気付く。パッケージの記載はあくまで「Nintendo Switch」対応であり、「Nintendo Switch 2」で使えるとは一言も記載されていないのだ。完全に自分の早とちりであり、確認を怠った自分自身に責任がある。製品に何の落ち度もないため、不満を言う資格はないが、これから購入を検討する人には注意を促したい。安物買いの銭失いを地で行く結果となった。

 ただ、この一件で「コンパクトなハブ」という選択肢の魅力に気付かされたのも事実だ。諦めきれず、今度はAmazonで同様の製品を探してみることにした。すると、驚いたことに、同じようなコンセプトの商品が、ダイソーで買ったものと全く同じ……というわけではないが、少し高い1900円(時期によって価格変動がある)で販売されているのを発見した。レビューを丹念に読むと、「Switch 2で問題なく使えた」という報告がいくつか見つかる。サクラコメントか? と不安になるも、これに賭けてみるしかない。

 注文した商品が届き、祈るような気持ちで再びテレビに接続する。すると、今度はあっさりとテレビ画面にSwitch 2の見慣れたホームメニューが映し出された。ようやく安堵できた瞬間だった。画質も音質も、純正ドックと遜色ないように感じられた。


ダイソーで販売されていたType-C 3in1 HUB(写真=左)と、同じようなコンセプトでSwitch 2に対応するハブ(写真=右)

Amazonで見つけたハブもダイソー品と同じくポートは3つある。左側がUSB Type-Cポート、中央がHDMIポート、右側がUSB Type-Aポートとなっている

Amazonで見つけたハブをSwitch 2とテレビに接続したところ、今度はSwitch 2の映像がテレビに出力された。充電と映像出力を同時に行えるのも便利だ

旅先のホテルなどでも役立つ Switch 2向けのハブ1つあると便利

 こうした小型のハブを1つ持っておくことは、単に修理中の代用品としてだけでなく、さまざまな場面で大きなメリットをもたらす。例えば、旅行や出張でホテルに滞在する際、備え付けのテレビにSwitch 2を接続して大画面でゲームを楽しむことができる。純正ドックは自宅のテレビの横に据え置くことを前提としたデザインとサイズであり、気軽に持ち運ぶには少々大きい。その点、手のひらサイズのハブであれば、本体と一緒に気軽にカバンに入れておける。友人の家に遊びに行く際にも重宝するだろう。

 今回の失敗は痛い出費とはなったが、結果的にSwitch 2のプレイスタイルをより豊かにする、最高の「お守り」を手に入れることができた。純正品の安心感は揺るがないが、用途に応じて信頼できるサードパーティー製品を賢く選ぶことで、Switch 2の体験は簡単に拡張できるはずだ。

おことわり

記事で紹介している商品は、ダイソー全店舗で常に取り扱われていることを保証するものではありません。店舗や時期によっては、未入荷や在庫切れなどにより、商品を購入できない場合があります。

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