スマホにあるのに「Switch 2」にはないブルーライト軽減機能、ダイソーへ行き「たった220円」で補完した話

「Nintendo Switch 2」のディスプレイを保護する「ブルーライトカット対応 保護ガラス」をダイソーで購入した。価格は税込み220円（以下同）と手頃だ。どんな魅力や注意点があるのだろうか……？

[金子麟太郎，ITmedia]

　つい先日のことだが、「Nintendo Switch 2」のディスプレイを保護する「ブルーライトカット対応 保護ガラス」をダイソーで購入した。価格は税込み220円（以下同）と手頃だ。X（旧Twitter）では、すでに一部のユーザーが「入手した」と投稿しており、「各店舗で順次入荷している」との情報も見受けられる。

　実際に購入・使用してみた印象をもとに、装着時の注意点、画面の見やすさなどについてレビューしていく。特にSwitch 2にはスマートフォンなどと異なり、ブルーライト軽減モードが標準で搭載されていないため、ダイソーのSwitch 2用保護ガラスは目の疲労対策としても貴重な選択肢になりそうだ。

　パッケージには「ブルーライトカット」「指紋防止」「気泡が入りにくい」といった特徴が明記されていた。簡素なパッケージではあるが、Switch 2のディスプレイサイズに適合するサイズで設計されていることが確認できた。

「Nintendo Switch 2」

ダイソーが「Nintendo Switch 2」のディスプレイを保護する「ブルーライトカット対応 保護ガラス」を一部の店舗で販売しているようだ

ガイドキットなし、貼り付けにやや注意　画面の見やすさは？

　ダイソーのSwitch 2用保護ガラスには、貼り付け時に役立つ「ガイドキット」は付属していない。例えば、スマートフォン用の高価なガラスフィルムにあるような、機器本体を枠にはめて動かないように固定し、位置をズレずに貼り付けるための工具類は含まれていない。

ディスプレイを保護するためのガラス1枚がパッケージに付属しているが、貼り付け時に役立つ「ガイドキット」は付属していない

　ただ、価格が220円であることを考えると、こうした省略はやむを得ないともいえる。仮に付属品を充実させれば、そのコストが価格に反映されるはずで、「低価格という魅力」が薄れてしまう可能性がある。

　パッケージには、「フィルムと画面の間にホコリや異物等が入っていますと、画面を傷つける原因となります」と注意書きがある。貼り付けの作業を行う際は十分に気を付けたい。

パッケージの裏面には注意書きがある

　実際に、ダイソーのSwitch 2用保護ガラスを貼り付けてみたが、画面本来の色味が大幅に損なわれることはなく、自然な表示が保たれていた。ただし、ブルーライトをどれくらいカットできるのかは不明だ。続いて、設定画面から「タッチスクリーンの動作チェック」を実行してみたが、なぞった箇所に線や点が表示され、正常に動作していることを確認できた。

ダイソーのSwitch 2用保護ガラスを貼り付ける前のSwitch 2

ダイソーのSwitch 2用保護ガラスを貼り付けた後のSwitch 2。写真では伝わりづらいが、視認性が極端に損なわれることはない

「タッチスクリーンの動作チェック」を実行した

ディスプレイのタッチ機能が問題なく動作することを確認できた

ガラスの硬度は10Hも、耐久試験の具体的な内容は不明

　ガラスの硬度は10Hとされており、「10Hの鉛筆で引っかいても傷がつかない」ことを意味している。ただし、パッケージには具体的な耐久試験の内容は記載されていない。例えば、どの程度の高さから落としたら割れてしまうのか、鉄球を落としても割れないレベルなのかといった、詳細なテスト情報は不明だ。

　そのため、あくまで通常使用時における画面の引っかき傷防止や、軽微な衝撃への保険として考えておくのが現実的だろう。パッケージには、「画面を完全に保護するものではありません」と記載されている。材質がガラスである以上、強い衝撃で割れる可能性はゼロではなく、取り扱いにはフィルム同様、慎重を期したい。

ダイソーのSwitch 2用保護ガラスは「任天堂ライセンス品」ではない

　ダイソーのSwitch 2用保護ガラスは「任天堂ライセンス品」ではない。市販されているSwitch 2用保護ガラスの中には、任天堂ライセンス商品が存在している。任天堂によれば、ライセンス商品とは「任天堂から正式にライセンスを受けている商品」であり、パッケージには専用の「ライセンス商品マーク」が表示されている。

「任天堂ライセンス商品」とは、任天堂が正式に認可した製品を指す。品質や安全性など、任天堂の基準を満たしていると認められた商品だけが該当し、パッケージには専用のライセンスマークが表示される。画像は「Q&A（よくあるご質問）」より引用

　こうしたライセンス品は、任天堂が定めた品質基準を満たしていることが保証される半面、価格が高くなる傾向がある。対して、ダイソーのSwitch 2用保護ガラスはライセンス品ではないものの、一定の品質と機能性を兼ね備え、コストパフォーマンスを重視するユーザーにとっては魅力的だろう。

Switch 2ユーザーなら「まず1枚」は買って試してみる価値がある

　Switch 2本体には、スマートフォンやPCなどに見られる「ブルーライト軽減モード」「夜間モード」は用意されていない。いわゆる目の疲労軽減をうたう機能だ。ダイソーの保護ガラスはブルーライトカット機能を備えており、スマートフォンなどにあるのにSwitch 2にはないブルーライト軽減機能を補完できるだろう。

　この低価格を実現したがゆえに、貼り付けに不慣れな人にとっては不便なパッケージだが、それでもコストパフォーマンスを考えれば十分許容範囲ではないだろうか。Switch 2を購入したら、「まず1枚」は買って試してみる価値がある。

おことわり

• 記事で紹介している商品は、ダイソー全店舗で常に取り扱われていることを保証するものではありません。店舗や時期によっては、未入荷や在庫切れなどにより、商品を購入できない場合があります。
• 人間の目に見える光（可視光線）の中でも、ブルーライトは波長が特に短い光とされています。波長が短くエネルギーが強いため、網膜や角膜などの目の組織に負担をかけやすいといわれています。こうした影響を軽減するために、ブルーライトカット機能を備えたディスプレイや保護ガラスなどのツールも存在しますが、過信は禁物です。目や身体の健康を考える上では、例えば1時間ごとに数分間の休憩を取る、暗い場所での長時間の使用を避けるといった、利用者自身の工夫が欠かせません。

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