「モバイルICOCA」で新幹線定期券(FREX/FREXパル)を購入可能に 12月20日から(要アプリ更新)
JR西日本が、「モバイルICOCA」で新幹線定期券(FREX/FREXパル)を購入可能にする。同社管轄の新幹線全線の他、JR東海の東海道新幹線も区間/条件付きで購入できるという。
西日本旅客鉄道(JR西日本)は12月20日から、「モバイルICOCA」「Apple PayのICOCA」(以下まとめて「モバイルICOCA」)において新幹線定期券(FREX/FREXパル)を購入できるようにする。新規購入時は事前にモバイルICOCAで発行した上で、専用のフォームから購入申請を行う必要がある(学生用のFREXパルについては、所定の証明書類の写真も添える)。
なお、FREX/FREXパルの購入に対応するには、同日に行われるアプリの更新を適用する必要がある。
購入可能な区間
FREX/FREXパルの購入に対応する区間は以下の通りだ。
- 東海道・山陽新幹線:新富士~博多間
- 北陸新幹線:上越妙高~敦賀間
購入できるのは「1カ月」「3カ月」の券で、所定の条件を満たせばJR西日本の在来線に乗り継ぐ
ただし、以下の注意点がある。
東海道・山陽新幹線
モバイルICOCAで東海道・山陽新幹線のFREX/FREXパルを購入するには1駅でもJR西日本の駅を含む必要がある。そのため、東海道新幹線(新富士~新大阪間)で完結するFREX/FREXパルは原則として買えない。ただし、米原駅/京都駅/新大阪駅のいずれかでJR西日本の在来線に乗り継ぐ経路とすれば購入可能だ。
なお、ICOCAのFREX/FREXパルはJRグループ以外の他社への「連絡定期券」に対応していない。これはモバイルICOCAでも同様だ。
北陸新幹線
モバイルICOCAで北陸新幹線のFREX/FREXパルを購入できるのは、JR西日本エリア(上越妙高~敦賀間)のみとなる。JR東日本エリア(高崎~上越妙高間)にまたぐことはできない。
なお、ICOCAでは敦賀駅接続でJR西日本の“ICOCAエリアの”在来線駅を発着駅とするFREX/FREXパルを購入できる。これはモバイルICOCAでも同様だ。
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