モバイルSuicaでJR北海道「Kitaca」エリアの定期券を購入可能に 2027年春以降
JR東日本の「モバイルSuica」「Apple PayのSuica」で、JR北海道の交通系ICカード「Kitaca」エリアの購入が可能となる。2027年春以降にサービスを開始する予定で、詳細は決まり次第改めて発表するという。
北海道旅客鉄道(JR北海道)と東日本旅客鉄道(JR東日本)は7月9日、JR東日本が提供する「モバイルSuica」「Apple PayのSuica」において、JR北海道の交通系ICカード「Kitaca」エリアの定期乗車券(定期券)を購入できるようにすることを発表した。サービス開始は2027年春以降を予定しており、サービスの詳細と具体的な開始日は決まり次第発表するという。
購入できるのは「通勤定期券」と「通学定期券」で、通学定期券は「中学」「高校」「大学/専門学校」のいずれにも対応する。一方で、以下の定期券は購入できない(いずれもKitacaでは発売していない)。
- 北海道新幹線の新幹線定期券(FREX/FREXパル)(※1)
- 特急定期券(かよエール/かよエール+)
(※1)JR東日本が管轄する新幹線の一部区間については、モバイルSuica/Apple PayのSuicaでもFREX/FREXパルを購入可能(新規購入時は事前予約が必要)
モバイルSuicaとApple PayのSuicaにおける「JR東日本エリア外で完結する定期券」購入は、東京モノレールで完結する定期券への対応に次ぐ事例となる。
同種の取り組みは西日本旅客鉄道(JR西日本)も「モバイルICOCA for Android」「Apple PayのICOCA」で推進しており、2027年春をめどに東海旅客鉄道(JR東海の)「TOICA」、あるいは九州旅客鉄道(JR九州)の「SUGOCA」エリアで完結する定期券の購入に対応する予定だ。
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