「LINE教えて」はもう古い? Z世代が初対面でインスタを交換する納得の理由(3/3 ページ)
現代のZ世代にとってLINE交換は「重い」行為へと変化しています。彼らが初対面でLINEではなくInstagramを教え合う背景には、複数アカウントを使い分ける独自の防衛策と、距離感の測り方がありました。連絡先交換の変遷から、若者のリアルなSNS事情をひもときます。
LINEアカウントは慎重に交換する
彼らZ世代が初対面の人と交換するのは、Instagramのメインアカウントです。メインアカウントは誰に見られても問題がないプロフィールや投稿をしているからです。
Instagramを交換すると、相手の様子が分かるようになります。「誰をフォローしているのか」「どんなストーリーズをアップするのか」などを見て、人となりを推測します。DMでの会話ももちろんしますが、ストーリーズからDMに発展することもあるため、気軽に少しずつ関係性を深められます。
こうしてInstagramで交流していくうちに、もし相手とは気が合わないと感じたらミュート、もしくはそっとフォローを外します。
一方、LINEは「重さ」があります。Z世代は人とつながることにかなり慎重です。もしLINEで初対面の人とつながって、相手とどう接していいのか分からない場合、会話のきっかけがつかめず困ってしまうことも。
また、LINEは通話もよく使われるので、積極的な相手に「通話しよう」と言われて戸惑うこともあります。
ブロックに関しても、LINEはお互いに追加し合う仕組みなので、ブロックすると相手を拒否した印象が強く残ります。また、ブロックしても、相手には自分のプロフィール画面を見続けられてしまいます。相手のLINEから自分を消すにはアカウントを作り直すしか方法がありません。
LINEは家族や古くからの友人、サークルやアルバイト先との連絡などに使っているため、簡単にリセットできません。連携したアプリやSNSログイン、LINEコインなども無効になるため、アカウント削除は避けたい人がほとんど。気軽に交換するものではないのです。
こうして「まずはInstagram。親しくなったらLINEも交換」という流れが構築されているのが現状です。
つまり、LINEをゲットすることは重要なステップアップでもあります。Instagramでつながっているだけでは普通の関係性ですが、LINEもつながっているとなると強固なつながりになります。
筆者は以前、「体育祭で憧れの先輩の写真をいっぱい撮って、送りたいからとLINEもらった!」と喜んでいる女子高生と話したことがあります。LINEでつながるために写真を撮って、思い切って話しかけたとのこと。その後、2人がどうなったのか分からないのですが、こうした甘酸っぱい思い出にもLINE交換は一役買っているようです。
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