サムスンに聞く「Galaxy S26」シリーズ開発秘話 AI機能はさらに賢く、商用化まで5年を要した「プライバシーディスプレイ」(1/2 ページ)
サムスン電子ジャパンは、最新スマートフォンを日本国内で発売し、これを記念した特別ラウンドテーブルを開催した。開発責任者のチェ氏が来日し、新技術の設計思想やAIの普及に向けた取り組みを語った。また、進化した音声アシスタントや新機能を紹介し、次世代のモバイル体験の魅力を詳しく伝えた。
サムスン電子ジャパンは3月12日、最新スマートフォン「Galaxy S26」シリーズを日本国内で発売した。Samsung Electronics(サムスン電子)は日本をグローバルの1次販売国に指定し、同日よりサムスン電子の他、量販店やECサイト、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク、楽天モバイルの4キャリアなどが扱う。価格は販路によって異なる。
Galaxy S26シリーズの国内発売を記念して、サムスン電子でCOO兼MX事業部開発室長を務めるWon-Joon Choi(チェ・ウォンジュン)氏が来日し、「最もパワフルな性能を基盤に基本機能を引き上げた」Galaxy S26シリーズの根幹となる設計思想を語った。合わせて、サムスン電子ジャパンが日本国内で放映する新CMについて発表した。
誰もが簡単にAIを使いこなせる未来を目指す
チェ氏は「AIを一部の人の特権ではなく、誰もが毎日使う基本インフラにする」ために、リーチ(AIをより多くの人に届けること)、オープンネス(普遍性や使いやすさを重視すること)、コンフィデンス(安心・安全を優先すること)の3つを掲げた。2025年末までに4億台以上のデバイスにAIを適用しており「2026年にはこれを2倍に拡大する目標だ」と語った。
また、サムスン電子はGoogleと協業して新たなAIプラットフォームを開発したそうだ。ユーザーの状況を先読みして提案する機能(後述)を実現するため「個人のデータ保存や処理はオンデバイスで行い、安全に保護することが重要だ」とチェ氏は話す。複雑な判断はクラウド側で実行し「両者のメリットを適切に融合させる仕組みを実現する」という。
オンデバイスでの高度なデータ処理を支えるため、Galaxy S26シリーズは最新プロセッサのSnapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxyを搭載。メモリはマルチタスクを快適にこなすため12GB(※1)に、ストレージは256GB(※2)を標準とした。これにより、日常的な作業から複雑なAI処理まで、ストレスのない動作環境を提供できるとしている。
ユーザーの行動を先読みするAIで「手間を省く」
そうした土台があってこそ実現したのが、Galaxy S26シリーズが搭載するGalaxy AIの機能の1つである「Now Nudge(ナウナッジ)」だ。「ユーザーの行動を自ら理解し、次のステップを提案する」――そんな機能だ。例えば、チャット中に予定を聞かれた際、キーボードを立ち上げるだけでAIが予定を探し出して瞬時に表示してくれる。アプリを切り替えずに連絡を継続できるのがメリットといえる。
さらに、過去の写真を探す場面でもAIが活躍する。数多くの画像の中からふさわしい写真をAIが見つけ出し、ワンタップで友人に共有できる。ユーザーが自らAIに指示を出さなくても「今何をして自分がどんな情報が欲しいかを理解し、最適なアクションを提案する」と、先回りするスマートフォンに仕上がったと、チェ氏は自信を見せた。
言葉の壁を越えるAIアシスタントへ――複雑な指示も理解
Galaxyシリーズの特徴の1つである音声アシスタント「Bixby」も進化を遂げている。サムスン電子ジャパンのMX事業本部常務・CMOを務める小林謙一氏は、「日本語特有の文法や同音異義語の追加データをひたすら学習させた」ことで、「複数の指示や文脈を含む複雑な命令にも対応できる」ようになったという。
小林氏はさらに、日本語への対応を進めることで「将来的には取扱説明書のような役割やトラブルシューティングのフォローを行う」と新しいユーザーをサポートしていく展望を述べた。また、S26 Ultraの予約状況について「日本市場でも非常に高い比率を占めており、ほぼ想定通りの成果を出している」と確かな手応えを語った。
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