レビュー

「iPhone 17 Pro」を5カ月使い倒して分かった真価 バッテリーと放熱性能には満足だが細かな不満も(2/3 ページ)

iPhone 17 Proはデザイン刷新や放熱性能向上、バッテリー増量など実用面で大きく進化した。一方で200gを超える重量やeSIM専用化、カメラコントロールの操作性など細かな不満点も浮き彫りになった。Apple Intelligenceを含め今後のソフトウェア更新による利便性の向上に期待がかかる完成度の高いモデルだ。

※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

バッテリー容量の増加で駆動時間にも満足

 例年通り、Appleは搭載バッテリー容量を公表していないが、ビデオ再生は6時間アップの最大33時間、ビデオストリーミング再生は8時間アップの最大30時間と、駆動時間はスペック上も伸びている。

 これには、本体デザインを変更し、パーツをカメラ周辺に集約したのに加え、SIMスロットを廃止したことにより、バッテリーを搭載できるスペースが広がったためと考えられる。

 1ユーザーからしてみれば、内部構造の変更はさして気にするポイントではなく、バッテリー駆動時間が伸びる恩恵の方がはるかに大きい。実際、1日の外出中にバッテリーが切れてしまう心配をするシーンはほぼなく、日中の取材でカメラ機能をヘビーに使っても、帰宅までにモバイルバッテリーの使用を強いられる機会は今のところない。一般的な使い方であれば、1日半程度は駆動するイメージだろう。

advertisement

 バッテリーは大型化している一方で、充電速度は向上している。20分で最大50%の充電が可能で、起床してからケーブルにつないでいれば、出発までにはフル充電ができているような感覚だ。MagSafe充電も30分で最大50%充電が可能となっており、ワイヤレス充電は充電速度が遅いという感覚はもう古いのだなと実感している。

望遠カメラが強化された3眼構成 カメラコントロールの使用は限定的

 アウトカメラは「48MP Pro Fusionカメラシステム」で、広角、超広角、望遠の3眼で構成されている。前モデルからは望遠カメラが強化され、光学4倍、光学品質8倍のズームが利用できる。


広角、超広角、望遠の48MP Pro Fusionカメラシステムを採用している

 前モデルから比べると、写真の仕上がりが非常に鮮明になった印象を受ける。処理能力の向上か、チューニングの方向性が変わったのかは不明だが、サッと撮影した写真の仕上がりを見て、きれいだなと思うものが増えた。暗い状況でのノイズはやや見られるが、明るく仕上げる力は相変わらず高い。超広角カメラもゆがみは見られず、広角カメラに近いきれいな仕上がりになる。


超広角カメラで撮影

 注目の望遠カメラは、光学ズームの距離が短くなっているものの、使っていて短さを感じることはない。4倍と5倍でどちらが使いやすいかは状況次第であるため、倍率が高ければいいわけではないことを改めて実感している。


4倍光学ズームで撮影

 8倍ズームは「光学品質」と表現されているが、光学4倍ズームで撮影した写真を切り出しているため、解像感の低下は感じる。画質が悪いというわけではないが、光学ズームと同じレベルではないという認識はしておくべきだろう。デジタルズームは最大40倍だが、倍率の高さに従って画質は劣化していくため、使うシーンはほとんどない。


8倍光学品質のズームで撮影

20倍デジタルズームで撮影

40倍デジタルズームで撮影

 インカメラは「18MPセンターフレームカメラ」で、本体を縦に持った状態での横画角撮影、アウトカメラとインカメラの両方を使った動画撮影機能などが追加されている。購入直後こそ、面白がって使ってみたが、そもそもインカメラを使う生活をしていない筆者からすると、このレビューを書くまで忘れていた機能ですらある。使う人は使う程度の認識でいいだろう。

 カメラ機能において無視できないのが、本体右側面に搭載されているカメラコントロール。物理ボタンではなく、センサーになっているため、多機能な代わりに細かな調整が難しく、思わぬタイミングでズーム倍率が切り替わってしまうといった使いにくさがある。


カメラコントロールの出番は減っている

 純粋なシャッターボタンとしての運用は、便利な局面があるものの、使いこなすには慣れが必要だ。筆者は微調節に失敗するのがうっとうしいと感じてしまい、カメラコントロールを使うシーンはかなり減っている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.