「iPhone 17 Pro」を5カ月使い倒して分かった真価 バッテリーと放熱性能には満足だが細かな不満も(3/3 ページ)
iPhone 17 Proはデザイン刷新や放熱性能向上、バッテリー増量など実用面で大きく進化した。一方で200gを超える重量やeSIM専用化、カメラコントロールの操作性など細かな不満点も浮き彫りになった。Apple Intelligenceを含め今後のソフトウェア更新による利便性の向上に期待がかかる完成度の高いモデルだ。
Apple Intelligenceは発展途上 Geminiとの協業による進化に期待
iPhone 17 Proのみではないが、もちろん最新機種もApple Intelligenceに対応する。
正直に言ってしまえば、iPhone 17 Proの購入から5カ月以上が経過した時点で、Apple Intelligenceの機能はほとんど使っていない。気が付いたら使用している通知の要約機能は便利だが、それ以外はあまりピンと来ていない。
期待していた作文ツールは、メールのひな型を作る程度には使えるが、結局微調整が必要なシーンが多く、気が付いたら使わなくなっていた。SiriからChatGPTにつながる機能も、そもそもChatGPTを含むAI検索、AIチャット機能を使った方が速いと感じてしまう。
先日、AppleがGeminiと協業すると発表されたこともあり、今後の進化には大いに期待がしたいものの、他社スマートフォンと比べると、AI機能の実装速度はかなり緩やか。セキュリティ性が高く、安心して使える側面はあるものの、Apple Intelligenceでスマートフォンの使い方が変わると実感するほどの進化は、まだ先になるだろう。
eSIMオンリーは実際どうなのか
先にも少し触れたが、iPhone 17 Proは物理SIMスロットが廃止され、eSIMオンリーとなっている。発売のタイミングでは、一部キャリアにおける手続きの混乱も見られたため、使いにくいイメージが先行している人もいるだろう。
物理SIMも同様だが、そもそも一度SIMを入れてから、何度もSIMを移し替えるという運用をしている人は少ないはず。そういう意味では、あまり意識をする場面は少ないはずだ。
筆者の場合は、仕事柄SIMを入れ替えることが多いため、物理SIM対応モデルと比べると、手間が増えているのも事実だ。何より面倒なのが、手持ちのスマートフォンにはeSIMに対応していないモデルもある点。この場合、eSIMから物理SIMに切り替える手続きが必要となるため、負担が大きくなる。
eSIMオンリーの端末は、日本ではまだまだ浸透し切っていない要素であることが問題だろう。今後Appleを追従するメーカーが増え、キャリア側の対応もこなれてくれば、今よりも快適になる可能性は高い。
細かな不満はあるが完成度と安定感は抜群
iPhoneシリーズの最新機種ということもあり、これまで培われてきたiOSの安定感は抜群だ。Apple Intelligence、カメラコントロールといった細かな不満はあるものの、全体的な完成度は高いスマートフォンだ。
個人的には、特に排熱性能の向上とバッテリー駆動時間の増加がうれしい。ユーザーとして体感しやすい部分がアップデートされているという意味では、旧iPhoneユーザーの買い替え先としてもおすすめできる端末だ。
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