IIJのSoftSIMがマルチキャリアに対応 IoT端末でドコモ網とバックアップ回線の切り替えが可能に
IIJは、通信モジュール内にSIM機能を組み込むSoftSIMにてマルチキャリア対応を開始した。従来はドコモ網のみを提供していたが、ローミングを活用して他社回線への切り替えが可能となる。通信障害時や電波の不安定な場所でも自動でバックアップ回線へ接続できるため、IoT製品の可用性向上を実現する。
インターネットイニシアティブ(IIJ)は、通信機器内のソフトウェアにSIM機能を実装する「SoftSIM」にて、複数の携帯電話網を使い分けられるマルチキャリア機能の提供を始めた。
SoftSIMはIIJがフルMVNOの仕組みを用い、2019年からIoTデバイス向けに展開している。これまではドコモ網のみに対応していたが、機能に拡張により、ローミングを活用することで、バックアップ回線として他社回線を利用できるようになった。
この機能では、通信モジュール内に複数の通信事業者のプロファイルを保持する仕組みを採用している。主回線のドコモ網に障害が発生した際や、電波状況が悪い場所でも通信を継続できる。IoTデバイス側から所定のコマンドを実行してプロファイルを切り替えるため、端末に検知機能を組み込めば自動的な運用も可能だ。
物理的なSIMカードやソケットを必要としないSoftSIMは、部品コストの削減やモジュールの小型化に寄与する。さらに、故障率の低減や耐振動性、防水性の向上といったメリットがあり、製造現場や屋外に設置するIoT機器に適している。今回のマルチキャリア化により、設置場所の制約を抑えつつ、より高い信頼性が求められるネットワーク構築を目指す。
参考価格(税別)は、SoftSIM完全従量制プランの場合で初期費用が3000円。月額費用はメイン回線とバックアップ回線が各200円で、データ通信量は1MBあたり15円の従量課金となる。
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