ソフトバンクがAIスマホ「Natural AI Phone」発表 個人に最適な提案、面倒な操作を代行
ソフトバンクは、米国のスタートアップであるBrain Technologies Inc.が開発した独自の「Natural AI」を搭載する、5G対応スマートフォン「Natural AI Phone」を4月24日に発売する。発売後1年間は、ソフトバンクが国内で独占販売を行う。発売に先立ち4月17日より予約の受け付けを開始した。
ソフトバンクは、米国のスタートアップであるBrain Technologiesが開発した独自の「Natural AI」を搭載する、5G対応スマートフォン「Natural AI Phone」を4月24日に発売する。発売後1年間は、ソフトバンクが日本国内で独占販売を行う。発売に先立ち4月17日より予約の受け付けを開始した。
カラーはトゥルーブラックとトゥルーホワイトの2色のみ。価格については一括が9万3600円、「新トクするサポート+」を適用すれば1~24回目(約2年間)は月額1円で利用できる。
Brain Technologiesは、2015年に米国カリフォルニアで創業した、AIと次世代インターフェースの開発企業。故スティーブ・ジョブズ氏の家族の支援を受けており、AIによってソフトウェアや情報を整理し、直感的なコンピューティング体験の実現を目指している。
ソフトバンクでの独占販売に至った経緯
ソフトバンクは2年ほど前から、スマートフォンにAIエージェントが搭載された先の世界を構想していた。その中でBrain Technologiesのジェリー・ユエCEOと出会い、同社が描く将来像とソフトバンクのコンセプトが非常に近かったことから、今回の日本向け開発および独占販売に至ったという。
Natural AI Phoneの特徴
Natural AI Phoneの特徴は複数ある。最大の特徴は、ユーザーの意図を理解する「Natural AI」を搭載する点だ。Natural AIはAndroid OSに組み込まれたAIだ。「ジェネレーティブインターフェース」という技術によりアプリを切り替えずに必要な情報を取得して最適なUIを自動生成し、「Understanding System」によって会話や指示内容を情報として蓄積。これらを自動活用し、個人に合わせたサポートや提案を行う。
発表会に登壇したジェリー・ユエCEOは、「Natural AIはツールの概念を完全に置き換える。ユーザーがアプリに行くのではなく、アプリがユーザーのところに来る」と説明。本機を「ポケットの中にいる1000人のヘルパー」であり、「完成した状態で出荷されず、ユーザーを学習して生きた状態で変化していく最初の電話」であるとアピールした。
なお、ユーザーデータはAIモデルの学習には利用しない。データの保存先は端末とクラウドの両方で、かつ日本国内にとどめるという。
アプリを切り替えずシームレスに操作できるのも特徴の1つ。画面情報を理解し、次のアクションを予測して提案する。カレンダーでの予定確認から飲食店の予約、LINEでの送信までを1つの流れで実行できる。
「AI ボタン」を搭載し、利用者が本体側面のボタン1つでAIを即座に起動できるのも特徴となっている。2回押すことで画面上の画像やテキストを記憶させ、提案に活用できる。目標達成を助ける「フォーカス」という機能も搭載。「FocusSpace」で計画や目標を作成すると、情報の整理や次の行動の提案を自動で行い、達成までサポートする。
どんなシーンで役立つ?
両社は、発表会で実際のユースケースを示した。例えば、SNS等でおいしそうな飲食店の写真を見た際、AIボタンを押すと「お店の場所と予約」といったアクションが提案される。そこから人数や日時を指定するだけで、アプリを切り替えずに予約が完了する。また、友人からメッセージアプリでバーベキューの誘いが来た画面でAIボタンを押し、「予定に登録」を選ぶと、AIがメッセージ内容を理解して自動でカレンダーにスケジュールを登録してくれる。
Natural AI Phoneの仕様
プロセッサにはSnapdragon 7s Gen 3を採用した。プリインストールOSはAndroid 15だ。メモリは12GB、ストレージは256GBとなっている。SIMはnanoSIMとeSIMをサポートする。サイズは約78×164×8.3mm、重量は約200g。バッテリー容量は5000mAhだ。
【更新:4月17日13時05分】独占販売に至った経緯や活用シーンについて追記を行いました。
関連記事
「スマホカメラと生成AI」に潜む“深刻なリスク” 写真の信頼性を保つために必要なこと
スマホカメラにおける生成AIの現状と、起こりうる問題を考察する。AIを用いることでズームの劣化を抑え、不要な写り込みを消せるが、不自然な補正になるケースもある。報道、裁判、学術研究など“真実性”が求められる分野では深刻なリスクをはらむ。Googleが「ググる常識」を捨て、検索に「AIモード」を追加 何がどう便利に?
米Googleは5月20日(現地時間)、年次開発者会議「Google I/O 2025」で、Google検索に「AIモード」を追加すると発表した。従来の検索と異なる。より高度な推論やマルチモーダル処理、追加の質問やWebへのリンクを通じてより深く掘り下げる能力を持つ。AI搭載新型「Pepper+」突如発表 “人の心をつかんで動かす” ロボットに進化
ソフトバンクロボティクスは2026年2月2日、同社が開発および販売を手掛ける人型ロボット「Pepper」が、世界初の量産型ヒューマノイドとしてギネス世界記録に公式認定されたことを発表した。2014年6月5日の誕生から10年以上にわたり、世界で最も長く活躍してきた実績が評価された。同社は発売から11年目を迎えさらなる進化を遂げた新型モデル「Pepper+」の提供を開始したことも発表した。ソフトバンクの5G通信速度がイベント会場で向上 「パケ止まり」をどう回避?
ソフトバンクとエリクソン・ジャパンは1月29日、AIを活用した外部制御によって「Massive MIMO」基地局のカバレッジパターンを自動で最適化するシステムを導入したと発表した。本システムは、「大阪・関西万博」での実証実験において通信品質の大幅な向上を確認したことを受け、首都圏の大規模アリーナやドーム型施設など国内の複数拠点での運用を開始している。「AI-RAN」でソフトバンクのネットワークは何が変わる? ユーザーのメリットとビジネス上のインパクトを解説
ソフトバンクは、11月13日にAI-RANのコンセプトを具体化した「AITRAS(アイトラス)」を発表した。AI-RANとは、仮想化の基盤上で無線信号の処理だけでなく、AIも同時に駆動させるというもの。2025年度には一部法人顧客の専用網となるプライベート5Gに展開するミニマクロ局として、サービスを開始するという。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.