Xiaomiの前に、中国スマホの“雄”だったMeizu、またしてもピンチ:山根康宏の海外モバイル探訪記(1/2 ページ)
今度こそ市場から撤退を余儀なくされてしまうかもしれません。
2026年2月、複数の中国メディアが「『Meizu』(魅族)のスマートフォン事業は実質的に停止し、3月あたりに市場から退出する可能性が高い」と伝えていました。何度も倒産の危機を迎え、2022年に中国大手自動車メーカー、Geely(吉利汽車)傘下の「Xingji Shidai(湖北星紀時代科技)」に買収され、生き残りを図ったMeizuですが、今度こそ市場から撤退を余儀なくされてしまうかもしれません。
Meizuの名前は海外ではもはや忘れられた存在になっています。中国ではXiaomiが登場する以前の2003年に市場に参入、当初はWindows CEスマートフォンを投入し、その後は高性能なAndroid端末を出して人気になりました。
今のXiaomiのような「中国を代表するスマホメーカー」という地位だったのです。しかし事業規模が他社よりも小さかったことや、製品展開戦略の失敗(格安モデルに注力)により、2017年ごろに急激に失速、その後は復活できていません。
そもそも自動車メーカーのGeelyがMeizuを買収したのは、EV向けのインフォテインメントシステムとして、Meizuのスマートフォン開発で培われた、Androidベースの「Flyme OS」を自社EVへ活用する狙いがあったためです。両社は協業で車載向けの「Flyme Auto」を開発しており、現在、Geelyの一部EVや傘下のプレミアムEVブランドであるZEEKRの一部モデルがFlyme Autoを採用しています。
ちなみにZEEKRは2025年中に「ZEEKR X」「ZEEKR 009」を日本に投入するという内部情報がありましたが、まだ発売にはなっていません。これらが日本で発売された場合、コックピットにFlyme Auto、もしくはそれをベースにしたスマートコックピットが搭載されている可能性は高いといえるでしょう。
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