「PayPayカード ゴールド」の特典変更は改悪? 損益分岐点を計算、年間100万~220万円利用ならお得に
2026年6月にPayPayカード ゴールドの特典が変更され、一律の還元率上乗せが廃止される。代わりに年間100万円以上の利用で年会費相当のポイントが付与されるが、利用額次第では実質的な改悪となる。年間100万円以上220万円未満の層には恩恵がある一方、それ以外の層は損をするため注意が必要だ。
2026年6月2日から、「PayPayカード ゴールド」の特典が変更される。
最も大きな変更点は、PayPayカード ゴールドを利用した際の+0.5%還元の特典が廃止されることだ。代わりに、PayPayカード ゴールドで1年間に100万円以上を決済すると、年会費1万1000円分に相当する、PayPayポイント1万1000ポイントを付与する特典が新設された。
PayPayカード ゴールドの年会費が実質無料になる特典だが、還元率が0.5%下がるので、決済金額によっては改悪となる。では、どんなユーザーが得になり、損になるのかを見ていこう。
年間で100万円の決済が大前提 対象外の決済もあるので注意
まず、当然の話になるが、PayPayカード ゴールドで年間100万円以上決済をしていない人は、還元率が0.5%下がり、1万1000ポイント還元も受けられなくなるので、損をすることになる。1カ月あたり8万3333円なので、PayPayカード ゴールドのユーザーは、1年間の決済金額を確認しておきたい。
なお、特典のカウント対象となる金額は、対象外のものがあるので注意したい。
具体的には、PayPay残高や交通系ICサービスへのチャージ、ETCカード年会費、ソフトバンク、Y!mobile、LINEMOの通信料、PayPay請求書払いなどが対象外となる。これまで、全ての決済金額が100万円付近の人は、対象決済で100万円を達成するようにしたい。
といっても、どれだけ年間100万円に近づいているのかを逐一計算するのは手間がかかる、そこでPayPayカードは6月1日以降、年間利用特典が適用開始されたユーザーに対し、会員メニューの「ポイントを貯める・使う」から遷移できる「ポイント」ページに、対象期間中の合計利用金額と100万円までの達成状況を確認できる画面を公開する予定だ。
損益分岐点は「220万円」 ヘビーユーザーほど損に
では、年間100万円以上決済している場合はどうか。ここでは、+0.5%の還元で1万1000ポイントを受けるには、いくら使う必要があるのかを計算すればよい。
- 1万1000円÷0.5%=220万円
となるので、年間で220万円決済すると、1万1000ポイントを獲得できる。ここまではイーブンなので、年間で220万円を超える買い物をする人は、新特典では損をする計算になる。
それよりさらに上の金額になると、現在は年間300万円の決済で1万5000ポイント、年間400万円の決済で2万ポイントが追加で還元される計算になるため、決済金額が大きかった人ほど損になる。
では、決済金額が年間220万円を下回る場合はどうか。新特典の基準である年間100万円の決済の場合、現行の特典でたまるのは5000ポイントなので、年会費相当の1万1000ポイントには届かない。しかし、新特典では追加で6000ポイントが還元されるため、よりお得になる。
PayPayカード ゴールドの使用状況ごとにまとめると、以下の通りになる。
- 年間の決済金額が100万円未満→現特典の方がお得
- 年間の決済金額が100万円~220万円未満→新特典の方がお得
- 年間の決済金額が220万円超え→現特典の方がお得
ざっくりいうと、PayPayカード ゴールドでの支払いが少ない人、多くなる人ほど損をする可能性が高い。特にヘビーユーザーほど損をしてしまうので、年間の決済額が200万円、300万円などのユーザーを対象にした、よりグレードの高い特典も欲しいところだ。
ゴールドのさらに上の、プラチナカードの提供も期待されるが、4月10日の料金プラン発表会で、ソフトバンク 専務執行役員の寺尾洋幸氏は「還元の上限金額以上使う人については、PayPayとも相談しながら、どういう人がプラチナカードを持つのかを含めて議論していきたいが、現時点では議論していない」と話す。現時点ではプラチナカード提供の予定はないようだが、今後の拡充に期待したい。
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