なぜ? 「Rakuten WiFi Pocket 5G」販売再開も、Rakuten Linkは利用できず 理由を楽天モバイルに聞いた
楽天モバイルは仕様上の問題で販売停止していた5G対応モバイルWi-Fiルーターの販売を再開した。しかしセット購入した回線では、同社のRakuten Linkアプリが利用できない状況は解消されていない。重要事項の改定等に2カ月を要した同社の対応には、説明の分かりやすさや迅速さの面で課題が残る。
楽天モバイルが5月15日にモバイルWi-Fiルーター「Rakuten WiFi Pocket 5G」の販売を再開した。同社は3月3日にRakuten WiFi Pocket 5Gを発売したが、3月13日に販売を停止した。理由は、Rakuten WiFi Pocket 5Gと同時に申し込んだ回線で「Rakuten Link」の利用が制限される事象が確認されたため。
ただし販売再開後も、Rakuten WiFi Pocket 5GでRakuten Linkが利用できない状況は変わらない。Rakuten WiFi Pocket 5GのSIMをスマートフォンに入れ替えてRakuten Linkを使用するという人は少数派だろうが、そもそも、なぜRakuten WiFi Pocket 5GではRakuten Linkが利用できないのか。
楽天モバイルに確認したところ、Rakuten WiFi Pocket 5GのSIMがSIMカードではなくeSIMであることが原因だという。実際、SIMカードを採用していた先代モデル「Rakuten WiFi Pocket Platinum」と同時に申し込んだ回線では、Rakuten Linkを利用できる。
Rakuten WiFi Pocket 5GのeSIMは、スムーズに利用開始できるよう、製品と回線を同時に申し込んだ場合に回線開通が自動で完了する仕様となっている。そのため、Rakuten WiFi Pocket 5Gと同時に申し込んだ回線のeSIMをスマートフォン移しても、Rakuten Linkアプリは利用できない。これ以上の情報は得られなかったが、Rakuten WiFi Pocket 5GのeSIMの仕様が原因のようだ。今後については「お客さまのニーズに合わせ、対策を検討してまいります」とのこと。
Rakuten WiFi Pocket 5Gの購入を検討しているユーザーがRakuten Linkも利用したい場合、回線を別途申し込んだ上で同製品を購入すれば、Rakuten Linkの利用が可能だという。その場合、ユーザー自身でRakuten WiFi Pocket 5Gの回線開通手続きを行う必要がある。
一方で気になるのは販売再開の時期だ。3月13日の販売停止から販売再開まで約2カ月かかっている。その間、楽天モバイルは重要事項説明書を改定するとともに、製品ページではRakuten WiFi Pocket 5Gと同時に申し込んだ回線はRakuten Linkアプリが非対応である旨を追記したが、なぜここまで時間がかかったのか。
楽天モバイルは「お客さまに正確かつ十分なご案内を行うため、販売表示の見直しに加え、関連するご案内内容や対応フロー全体の整理・確認に時間を要しました。お客さまにご不便・ご迷惑をおかけしましたこと、深くおわび申し上げます」とコメントしている。
Rakuten WiFi Pocket 5Gを販売停止前に購入し、Rakuten Linkの利用を想定していたので返品したいという要望があった場合、返金などに応じるのか。楽天モバイルによると、販売停止前にRakuten WiFi Pocket 5Gを申し込み、Rakuten Linkの利用を希望するユーザーには、オペレーターがユーザーごとの状況を確認の上、Rakuten Linkを利用するために必要な手続きを案内しているとのこと。
3月13日以前にRakuten WiFi Pocket 5Gを回線とセットで購入したが、Rakuten Linkを利用したいという人は、まずは問い合わせてみるといいだろう。
一方、楽天モバイルの対応については、販売停止期間が長く、Rakuten Linkが使えない件も後付けで加わった印象が否めず、不可解な点が残る。特にRakuten Linkは、楽天モバイルの中核に位置付けられるコミュニケーションサービスでもある。ルーターの回線でRakuten Linkを使うケースは少ないだろうが、同社サービスの利用可否に関わる情報は、正確かつ分かりやすく発信してほしいところだ。
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