陸マイラーの筆者が「ANAモバイル」を契約 20%マイル付与だけじゃない、“メイン回線昇格”の理由:スマホ料金プランの選び方(1/2 ページ)
ANA Xが月額料金の20%をマイル還元するMVNOサービス「ANAモバイル」を開始した。通信品質や通話料の安さも実用的だが、eSIMの再発行手数料や昼時の速度低下には注意が必要である。JALモバイルより基本料金は高めなものの、マイル還元率の高さや選べるプランの多さに強みがある。
2026年3月24日にANA Xが「ANAモバイル」を開始しました。月額料金の20%がANAマイルとして還元されるのが最大の魅力です。2025年4月に開始したJALモバイルに続き、ANAでもサービスが始まったことで、国内の2大航空会社がともにMVNOサービスを提供する形になりました。
航空会社はANA派で、クレジットカードの利用などでマイルをためる、いわゆる「陸マイラー」の筆者も早速申し込みました。使ってみると通信サービスとしても評価が高く、筆者はメインの通話回線に昇格させることにしました。
ANAモバイルの料金と特徴
まずはANAモバイルのサービス内容を簡単に説明します。ANAモバイルは音声SIM(音声通話+SMS+データ通信)とデータSIMが選べます。どちらもSIMカードとeSIMが選べますが、音声SIMはドコモ回線とau回線が選べるのに対し、データSIMはドコモ回線のみです。
月額料金は月1GBから月100GBまで選べ、音声1GBプランは月額750円、データ1GBプランは月額650円です。
ANAモバイルの初期費用は3300円で、MVNOによくあるSIM発行手数料などはかかりません。また、余った基本容量は翌月に繰り越されます。
国内通話は30秒あたり11円で、専用アプリではなく端末に最初からある通話アプリが使えます。通話オプションとして、5分かけ放題(月額600円)、10分かけ放題(月額850円)、無制限かけ放題(月額1650円)が用意されています。
ANAモバイルの主なサービス内容
- SIM:SIMカード、eSIM
- 選べる回線:音声SIMはドコモ回線とau回線、データSIMはドコモ回線のみ
- 初期費用:3300円
- 契約初月の料金と容量:日割り計算
- データチャージ:1GBあたり250円
- データ繰り越し:基本容量は翌月末まで、チャージ容量は3カ月後の月末まで
- 低速モードの最大速度:200kbps
- 国内通話料金:30秒あたり11円(通話アプリ不要)
通話料金が安く、データ繰り越しや低速モードもあり
ANAモバイルの最大のメリットは、やはり支払額に応じてANAマイルが付与される点です。基本料金、通話定額オプション、データチャージの合計に対し20%のマイルが積算されます。ANAマイルは特典航空券に交換した場合、1マイルで2円~最大10円程の価値になるといわれています。1マイルが5円以上になるようにうまく使えば、ANAモバイルの料金を実質無料にすることも可能です。
基本料金だけでなく、通話料金の安さもメリットです。国内通話は大手キャリアの半額の11円/30秒で、専用アプリなしでもこの金額でVoLTE通話ができます。データ繰り越しや低速モードなど、MVNOではおなじみの便利機能もあります。どうしてもマイル還元に目が行きがちですが、通信サービスとしても十分魅力的だと思いました。
注意点としては、eSIMを選択した際、機種変更時にはeSIM再発行手数料として毎回1100円かかる点が挙げられます。ANAモバイルはiPhoneのeSIMクイック転送やAndroidのeSIM転送機能にも対応していません。また、昼や夕方の混雑時には速度が低下する可能性があります。
MVNOでは日本通信の安さが人気ですが、料金を比較すると日本通信の方が安いです。音声1GBの場合、ANAモバイルは月額750円に対し日本通信は月額290円、20GBはANAモバイルが2150円に対し日本通信は1390円、50GBはANAモバイルが4100円に対し日本通信は2178円です。
一方、ANAモバイルにも「データSIMが選べる」「音声SIMならau回線が選べる」「余ったデータを繰り越せる」「低速モードに切り替えられる」といったメリットもあります。
実際に申し込んでみた 開通タイミングで分かりにくさも
筆者も早速ANAモバイルを新規契約で申し込みました。申し込み手続きは、最初にANAのお客様番号とWebパスワードを入力する以外は特に難しくありません。申し込み画面にはANAの登録情報(氏名や郵便番号など)が自動入力されるので、引っ越しなどで住所が変わっている場合は事前に変更しておくとスムーズです。
今回、筆者はau回線の音声SIMカードを選択しました。au回線を選んだ理由は、最近引っ越した自宅はドコモ回線が入りにくいからです。実はau回線もネットワーク状況がいいわけではないのですが、ドコモ回線よりはつながります。また、ANAモバイルはiPhoneのeSIMクイック転送やAndroidのeSIM転送機能に非対応で、機種変更時に都度1100円の手数料がかかることから、今回は物理SIMカードを選択しました。
筆者は金曜日の17時頃に申し込み、SIMカードは5日後の水曜日に届きました。SIMカードの他、ステッカーも同梱されていました。
唯一、戸惑ったのが開通手続きです。申込後にANAモバイルから届いたメールに、「SIMカードはお届け予定日に自動的に開通するため、マイページでの開通手続きは不要」と書かれていました。しかし、SIM到着後に端末に挿してプロファイルをインストールしても通信できません。念のため、マイページを見ると開通手続きのボタンがあったため手続きをすると、13時30分に開通完了のメールが届き、通信できるようになりました。
ANAモバイルのFAQには「SIMカードお届け予定日の24:00に自動開通になります」と記載されており、本来はSIMカードが届いた翌日の0時に自動開通する仕組みです。しかし、公式サイトの「お申込みの流れ」や「SIM初期設定」にはSIMカードが到着日に自動開通しないことが告知されていなかったため、届いた当日に自動開通しないことを知りませんでした。
一方、同じFAQのページには「SIMカードが早めに届いた場合、自動開通を待たずにマイページから開通手続きすると自動開通より早く利用でき課金されます」と記載されています。つまり、当日すぐに使いたければ、手動で開通手続きをする必要があるということです。SIMカードが届いても、翌日0時までは自動開通しないので、すぐに使いたい人は手動で開通手続きをするといいでしょう。
現在のところANAモバイルの専用アプリはなく、データ残量の確認、高速/低速の切り替えや容量チャージはWebのマイページから行います。ログイン後に毎回ワンタイムパスワードの入力が必要なのが少々面倒ですが、マイページ自体の使い勝手は悪くありません。
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